2014年12月11日木曜日

高校生が国際理解へ研究・意見を発表

 愛媛県海外協会共催の平成26年度県高校国際教育生徒研究発表会が1210日、伊予市下吾川の伊予農業高校で開かれた。
 高校生に広く国際知識を普及し、海外事情に対する認識を深めさせ、国際教育の振興を図るため、県高校国際教育研究協議会(会長・岩村正雄伊予農高校長)などが主催。いずれも昨年より多い、研究発表の部(グループ)に6校、意見発表の部(個人)に9校から留学生を含む11人が出場した。
 出場者は体育館で審査員や伊予農高1年生ら約300人を前に、世界における日本の役割、関心がある外国、資源・環境問題と日本の立場、国際教育に関する部活動の問題点や改善方法などのテーマで、研究発表が10分以内、意見発表が6分以内の制限時間で発表した。地元や身の周りの題材から世界を考えようとする視点や、修学旅行などの外国訪問体験を基にしたものなど多彩で、発表の方法も工夫を凝らし、態度も堂々としていた。

 成績は、研究発表の最優秀賞(県知事賞)が伊予農高、優秀賞(国際協力機構四国支部長賞)が新居浜東高。意見発表の最優秀賞(県教育長賞)が伊予農高3年の佐々木海青さん、優秀賞(県高校国際教育研究協議会長賞)が松山東高1年の土井佳帆子さんと西条高2年の小川ひかりさん。今治北高2年のレイチェル・ホッブスさん(オーストラリア)と西条高2年のルーグフォルンチャイ・パリマさん(タイ)に留学生対象の特別賞(県海外協会長賞)の賞状と盾が贈られた。
 研究発表と意見発表の最優秀受賞者は来年114日に高松市で開かれる四国大会に出場する。

【写真】研究・意見を発表し、表彰された生徒ら
 

2014年11月17日月曜日

LAで日本展 南加県人会も出店

 米国ロサンゼルスのリトル東京で1112日、リトル東京誕生130周年を記念する「ジャパンフェア」が開かれた。南加愛媛県人会(大谷喜平会長)も愛媛県と協力して出店し、県産品をPRした。
 大谷会長の喜美子夫人が会長を務めるオレンジ郡日系協会、南加日系商工会議所、日米文化会館の日系3団体が日本文化の紹介や日本への旅行促進、日系社会の向上などを目的に開催。さまざまなブースが出店し、2日間で約7000人の来場者でにぎわった。

 南加県人会は、松山市の会社「エイトワン」からの格安協力などで、みかんジュースやみかんゼリー、タルト、羊かん、焼き塩など愛媛の特産品を出品。いずれも完売する盛況だった。
 喜美子夫人は「日系3団体のコラボが趣旨の行事だったので、開催できたこと自体が大変嬉しい。第1回としては結果に満足している」と評価。「愛媛県からも多大なご支援をいただき、感謝している。愛媛県人会と同じように、すべての県人会が故郷の県庁と交流していただけるようになれば、ロサンゼルスの日系社会の活性化にもつながる」と、今後に期待している。

【写真】ジャパンフェアで愛媛県の物産をPRする大谷喜平会長(左から2人目)ら南加愛媛県人会のメンバー
 

2014年11月5日水曜日

県協力隊を育てる会が25周年行事

 愛媛県青年海外協力隊を育てる会(関啓三会長)の創立25周年記念行事が113日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で開かれた。宮城県名取市で支援活動に取り組んでいる医師桑山紀彦さんによる映像と音楽のシンクロコンサート「地球のステージ」と、県内で活躍する協力隊OB・OGによる記念シンポジウム=写真=があり、愛媛県海外協会など会員や一般市民約130人が参加した。
 青年海外協力隊は1965年に政府事業としてスタート。愛媛県出身者は現在、41人が活動中で、累計で563人が75カ国に派遣された。「育てる会」は協力隊に参加しやすい社会環境を整備し、派遣中の支援や情報提供、帰国後の再就職などを支援しており、愛媛は199010月、全国18番目の地方組織として発足した。

 「地球のステージ」は、桑山さんが世界の紛争や災害、貧困の地で出会った人々の輝きと明るく生きる姿を、オリジナルの音楽と歌、大画面の映像、語りを交えたコンサート。東日本大震災を風化させまいと奮闘している人々の姿も伝え、参加者に大きな感動を与えた。
 記念シンポには協力隊事業初期の隊員から最近帰国したばかりの隊員までOB・OG6人が登場。協力隊の魅力や経験をどのように地域に生かしてきたかなどについてパネルディスカッションした。
 記念パーティーも開かれ、25年の歩みを紹介したDVD上映や永年会員への感謝状贈呈などがあった。

2014年11月2日日曜日

ブラジル派遣研修生が成果を発表

 愛媛県海外協会は1031日、第8期ブラジル派遣研修生による帰国報告会を松山市道後一万の県国際交流センター第1研修室で開いた。ブラジルとの交流活動に熱心な会員や訪伯研修生OB・OG、昨年11月の在伯愛媛県人会創立60周年記念式典慶祝訪問団への答礼で来県中の西村定栄在伯県人会長(79)=宇和島市出身=ら19人が出席した。
8期研修生は菅真子さん(39)=松山市、会社員▽中島翼さん(23)=松山市、会社員▽宇都宮亨介さん(21)=京都市、八幡浜市出身、大学生=の男女3人。海外協会が1997年から在伯県人会との間で実施している日伯交換研修生派遣事業で831日に松山を出発。サンパウロ州とパラナ州の在伯県人会員の家庭などにホームステイしながらブラジルと日系社会について見聞を広めるとともに会員らと交流。921日に愛媛に帰って来た。

 報告会では、整列した研修生3人を前に、中山紘治郎会長が「3週間の短い期間だったが、研修生はいろいろ学んで帰った。今日は研修の成果や思いを報告してくれます」と開会あいさつした。西村会長も「ブラジルでは行き届かない点もあったはずだが、辛抱して研修に取り組んでくれたと思う。研修生がどんな発表をするか、今後の勉強のために出席した。引き続きブラジルからの研修生がお世話になると思うが、その時はよろしくお願いします」とあいさつ。3研修生はプロジェクターを使い、写真などを駆使して研修の様子を発表した。
 菅さんは「出会い」をテーマに発表した。現地で世話になった人たちの「心に響いた言葉」を紹介。移住者の開拓精神や国際人としての競争心、先見性と努力などを説明し「研修は感動との出会いだった」と振り返った。
 中島さんはブラジルの大規模農業やサッカーなどについて発表した。「在伯県人会の皆さんによくしていただき、充実した研修だった」と感謝。送別会で持参したウクレレを演奏し、みんなで「故郷」を大合唱したことが思い出深い。
 初めての海外旅行だった宇都宮さんは、訪問先を細かく紹介。今回の経験で、海外への関心と「食」への興味が深まったほか、何事も受け身にならず、自分から積極的に始めなければ何も始まらないことや、現状に満足せず一歩前へ踏み出すことの重要性を学んだと発表した。
 
【写真】㊤第8期ブラジル派遣研修生の(右から)菅真子さん、中島翼さん、宇都宮亨介さん㊥ブラジル研修の成果を発表した帰国報告会㊦研修生送別会に参加してくれた在伯愛媛県人会の皆さん=918日、サンパウロの在伯県人会交流センター

2014年10月30日木曜日

南加県人会協議会が創立50周年祝う

 米国カリフォルニア州南部の各県人会で組織する南加県人会協議会(JPASC)の創立50周年を祝う記念式典が914日、ロサンゼルス市近郊のモンテベロ市で会員や来賓など約450人が出席して盛大に行われた。
 南加県人会協議会は日米親善の促進と各県の文化遺産の理解と奨励を目的に東京オリンピックが開催された1964年、ロサンゼルスで設立。76年からは毎年、日本文化の勉強に励む若者への奨学金支給など日系社会の発展と日米文化交流に積極的に取り組んでいる。創立当初は15県人会だった加盟メンバーは現在、愛媛を含む41県人会にまで拡大発展した。
 記念式典では、南加愛媛県人会の前会長で同協議会幹事の松岡八十次さん(67)=今治市出身=が司会を担当。書道と剣道の文武両道で知られる松岡さんは、純和風の紋付袴姿で大役を務め、ステージ正面を大きく飾る「南加県人会協議会五十周年記念式典」の文字も松岡さんの筆によるものだった。
 在ロサンゼルス日本国総領事や南加日系商工会議所会頭など来賓を迎えての記念式典第1部は、日米両国の国歌斉唱と先亡者への黙とうで始まり、祝吟や沿革史紹介、功労者表彰などがあった。第2部のエンターテインメントでは、日本民謡や歌謡曲、日本舞踊や琉球舞踊などが華やかに繰り広げられた。
 松岡さんは2010年、南加愛媛県人会の会長として県人会創立100周年記念式典を開催。翌11年から南加県人会協議会の幹事に就任。今年9月からは協議会事務所も松岡さん経営の会社へ移っており「50周年記念誌の発行に没頭する日々が続きそう」と話している。
 
【写真】南加県人会協議会の創立50周年記念式典実行委員会のメンバー。横断幕は松岡さんが大書した

2014年10月29日水曜日

在伯愛媛県人会長が60周年答礼で来県

 昨年11月、ブラジル・サンパウロで創立60周年記念式典を開催した在伯愛媛県人会の西村定栄会長(79)=宇和島市出身=がこのほど、母県愛媛から式典に参加した慶祝訪問団へお礼のため来県した。愛媛県海外協会の案内で関係先を答礼訪問し、訪伯メンバーとも歓迎会で1年ぶりに再会した。
 訪問団は県内の行政・議会関係者らで構成する公的訪問団23人と海外協会会員や一般有志による民間訪問団12人の合計35人で編成。団長を中村時広知事、副団長を竹田祥一県議会議長=当時=と井上善一海外協会会長=同=が務め、昨年117日から10日間の日程(一部団員は途中帰国)でブラジルと隣国のパラグアイを訪ねた。ブラジルでは在伯県人会の祝賀行事に参列。県人が運営・経営する企業や農場を視察したほか、県海外技術研修員・県費留学生OB・OGらと交流した。
 西村会長はロンドン、東京(羽田)経由で1021日夜、松山空港に到着。翌22日から県と県議会、松山市と今治市、八幡浜市、鬼北町、取材記者を派遣した南海放送と愛媛新聞社などを訪問した。
 県庁では1年ぶりに再会した中村知事と、3日後に予定されていた国内最大級のサイクリング大会「サイクリングしまなみ」をはじめ、ブラジルで開催されたサッカーワールドカップと同国の治安状況、都道府県人会の連携・交流などについて語り合った。
今年6月、井上前会長(元瀬戸町長)の後任に就任した中山紘治郎新会長(愛媛銀行会長)とも初めて面談。ブラジル移住者の労苦やブラジルへの日本企業の進出状況などを説明するとともに、在伯県人会と海外協会の交流促進を約束した。
 27日夜には松山市の国際ホテル松山で西村会長の歓迎会が開かれ、訪問団メンバーを中心に34人が出席した。中山会長の主催者あいさつ、上甲俊史副知事(中村知事代理)と明比昭治県議会議長の歓迎あいさつに対し、西村会長が「遠く16000キロの道程を経て60周年記念式典に参加していただき、心よりお礼申し上げます。次の70周年は完全に2世、3世が中心の時代になる。今後とも在伯県人会への指導と協力をお願いします」と謝辞を述べた。
 続いて菅良二今治市長の発声で乾杯。大城一郎八幡浜市長や甲岡秀文鬼北町長らが訪伯の思い出や感動を披露。西村会長を囲んで〝ブラジル同窓会〟は大いに盛り上がった。
 西村会長は墓参のほか、日本の秋を楽しんだ後、1122日に離日する。
 
【写真】㊤中村時広知事と知事室で歓談する西村定栄在伯愛媛県人会長(右)=1023日㊦訪伯メンバーが多数集まった西村在伯県人会長の歓迎会=1027

2014年10月8日水曜日

ブラジル派遣研修生 31日に成果発表

 愛媛県海外協会は1031日、松山市道後一万の県国際交流センターで、第8期ブラジル派遣研修生が研修成果を発表する帰国報告会を開く。
 研修生は菅真子さん(39)=松山市、会社員▽中島翼さん(23)=松山市、会社員▽宇都宮亨介さん(21)=京都市、八幡浜市出身、大学生=の男女3人。海外協会が1997年から在伯愛媛県人会との間で実施している日伯交換研修生派遣事業で831日に松山を出発。サンパウロ州とパラナ州の在伯県人会員の家庭などにホームステイしながらブラジルと日系社会について見聞を広めるとともに会員らと交流。921日に愛媛に帰って来た。
 帰国報告会は31日午前11時から同センター2階第1研修室で開催し、研修生3人がそれぞれ成果を発表する。主催者側で昼食を用意。会員を対象に17日まで参加申し込みを受け付けている。申し込み先は海外協会事務局=電話089-989-7144Email: ehimekaigaikyokai@guitar.ocn.ne.jp

2014年9月22日月曜日

ブラジル研修を終え、3人が帰県

 愛媛県海外協会の第8期ブラジル派遣研修生3人が約3週間のブラジル体験を終え、921日夜、愛媛に帰県し、松山空港で和田一弥副会長ら約15人の出迎えを受けた。
研修生は菅真子さん(39)=松山市、会社員▽中島翼さん(23)=松山市、会社員▽宇都宮亨介さん(21)=京都市、八幡浜市出身、大学生=の男女3人。海外協会が在伯愛媛県人会との間で実施している日伯交換研修生派遣事業で831日に松山空港を出発。サンパウロ州とパラナ州の在伯県人会員の家庭などにホームステイしながらブラジルと日系人社会について見聞を広め、交流した。
 松山空港には海外協会の会員やブラジル派遣研修生OB・OG、家族などが出迎えた。和田副会長から「ブラジルでの研修、ご苦労さまでした」とねぎらいを受けた3人は、地球の反対側での貴重な体験を「海外へ出て、ものの見方が変わり、人生の目標も見つけられた気がする。研修に参加して良かった」「ブラジルは大きかった。いろいろな経験をし、自分の小ささを再認識した」などと振り返り、お礼を述べた。
 海外協会は1031日、松山市の県国際交流センターで3研修生の帰国報告会を開く。
 
【写真】約3週間のブラジル研修から帰国し、松山空港で海外協会会員や家族の出迎えを受ける3研修生(中央後方)

2014年9月17日水曜日

海外協会 「海外報」277号を発行

 愛媛県海外協会は917日、機関誌「海外報」の第277号=写真=を会員らに発送しました。
 今回の号(8ページ)は、海外協会の主要事業である在伯愛媛県人会との日伯交換研修生派遣事業による第8期研修生のブラジル派遣を詳報しているほか、ブラジルから来県中の本年度の県海外技術研修員(日系3世)が西予市明浜町を訪ねた〝ルーツ探訪同行記〟や、南加愛媛県人会の会員らが「ふるさとツアー」として母県愛媛を訪れた話題などを掲載しました。
 在外の皆さんに送っている愛媛の写真(手製絵はがき)は実りの秋にちなみ、大洲市長浜町の棚田の稲刈りのころの風景を同封しました。

2014年9月2日火曜日

会長杯ゴルフ 11人が道後GCで熱戦

 愛媛県海外協会は92日、毎年恒例の第9回会長杯ゴルフコンペを松山市下伊台町の道後ゴルフ倶楽部で開催した。
この日は絶好のゴルフ日和。東中南予から11人が参加し、熱戦を繰り広げた。競技はダブルぺリア方式で行われ、矢野隆志さん(四国中央市)がN71.4(G87、H15.6)で優勝し、クリスタルのトロフィーと果物の大きな盛りかごを獲得した。準優勝は西田洋一さん(大洲市)、第3位は阿部滋さん(松山市)だった。
 
【写真】熱戦を展開した第9回会長杯ゴルフコンペ=道後ゴルフ倶楽部