2014年6月27日金曜日

南米から県海外技術研修員3人が来県

 愛媛県の2014年度海外技術研修員3人が624日、ブラジルとアルゼンチンから来県した。8月下旬まで松山市の県国際交流センターで日本語や日本での生活など基礎研修を行い、91日から来年3月中旬まで松山市内の研修協力機関でそれぞれ専門分野の実務研修に取り組む。
 南米の愛媛県人会会員の子弟を対象に受け入れており、本年度は梶原フェルナンドよしひろさん(30)=ブラジル・サンパウロ=がセーラー広告愛媛本社でグラフィックデザイン、東・羅メイリ夏済さん(23)=ブラジル・サンパウロ=がエス・ピー・シーでグラフィックデザイン、仲地マリア・フロレンシアさん(26)=アルゼンチン・ブエノスアイレス=が新企画設計で建築・設計を学ぶ。
 3人は、母方の祖母や曾祖父が大洲市や松山市などの出身の3世と4世で、愛媛県に来るのは全員初めて。梶原さんは「まずは日本語をしっかり勉強したい。日本のグラフィックデザインを知り、デザインの技術を高めたい」と意欲満々。仲地さんは「松山は小さな地方都市だが、何でも揃っており、生活しやすそう」と一安心。
3人とも研修以外にも母県への関心は強い。梶原さんは「家族のルーツの町を訪ねたい」、大学を卒業したばかりの東さんは「一人暮らしは初めてなので、しっかり愛媛で生活できていることを親に知らせたい。いろいろな日本文化に触れたい」、仲地さんは「日本人の日常生活や習慣、文化もたくさん知りたい」と愛媛での生活を楽しみにしている。
 
【写真】県海外技術研修員の左から梶原さん、東さん、仲地さん

2014年6月25日水曜日

南加県人会 愛媛・広島をふるさと観光

 米国カリフォルニア州南部の南加県人会のうち、愛媛と広島の両県人会が合同で「ふるさとツアー」を実施し、622日から愛媛観光を楽しんでいる。
 郷土愛を再確認し、会員の親睦を図るため、愛媛県人会と広島県人会青年部会が合同企画。愛媛県人会9人、広島県人会8人、神奈川県人会2人の老若男女19人が参加した。
    20日にロサンゼルスを出発した愛媛県人会の大谷喜平会長(60)=八幡浜市出身=ら一行は22日、松山空港に到着。内子や砥部など松山近郊を皮切りに、松山城や伊予かすり会館、道後温泉、タオル美術館や瀬戸内しまなみ海道、佐田岬半島など東中南予を精力的に観光。26日に広島県へ移動し、30日に帰国する。
 愛媛県人会の元会長、菊池安雄さん(81)=伊方町出身=は5年ぶりの里帰り。「前回はリーマンショック直後で不景気風が吹いていたが、今回は人々の表情が明るく、街も活気づいているように感じる。特に松山は賑わっている」と喜ぶ。



 23日には、愛媛県海外協会の案内で大谷会長と向井ケン広島県人会青年部会長(45)6人が県庁に中村時広知事を表敬訪問。中村知事は「愛媛県は今年、瀬戸内の島々を舞台に半年間、広島県と共同イベントを実施している。皆さんのルーツの愛媛は食べ物や技術産業もバラエティーに富んでおり、発展している。本県からもカリフォルニアを訪問する機会をつくりたい。その時はよろしく」と歓迎した。
 「故郷を離れて60年近くになるが、片時も愛媛県のことは忘れたことはない」と菊池さん。大谷会長も「南加でも瀬戸内海を挟んだ広島と愛媛の両県人会で何かできないかと話し合っている」と両県人会の連帯ぶりを説明した。

【写真】㊤道後温泉本館周辺を観光する南加県人会ふるさとツアーの一行㊦県庁を訪問し、中村時広知事(右)と記念品を交換する大谷喜平南加愛媛県人会長

2014年6月22日日曜日

海外協会 ブラジル派遣研修生を募集

 愛媛県海外協会は、在伯愛媛県人会(西村定栄会長)との間で実施している日伯交換研修生派遣事業の第8期ブラジル派遣研修生を募集している。
 事業は1997年に始まり、双方が隔年で研修生を派遣。これまでに協会側から728人、県人会側から724人の計52人を相互派遣し、本年度は協会側が送り出す年度。
 研修生は約3週間、県人会の家庭にホームステイなどをしながら、ブラジルで暮らす県人の活躍ぶりを見学。1世紀を超す移住の歴史の中で脈々と受け継がれている日本人の心や、ブラジルの多様な文化と豊かな自然に触れ、体験と交流を深める。
 募集・実施要領は次の通り。
 研修期間 8月末~9月下旬の約3週間▽派遣先 サンパウロ州を中心としたブラジル▽募集人員 4人以内▽応募資格 協会の個人会員と子弟、法人会員の職員・子弟(会員関係以外は会員の推薦が必要)で、高校2年生以上、49歳以下の男女▽応募書類 800字程度のレポート(応募動機、研修への期待と決意、自己PRなど)と履歴書。会員関係以外は会員推薦書も▽費用 松山―サンパウロの往復航空運賃の8割程度を協会が負担。滞在費は県人会が負担▽応募締め切り 717日(木曜日)▽決定方法 7月下旬の選考会で決定▽問い合わせ先 愛媛県海外協会事務局=電話089(989)7144

2014年6月21日土曜日

海外協会が総会 新会長に中山紘治郎氏

 愛媛県海外協会は618日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で平成26年度通常総会を開き、会員150人(委任状を含む)が出席した。井上善一氏(元瀬戸町長)が5年間務めた会長を退任し、新会長に副会長の中山紘治郎氏(愛媛銀行会長)を選出した。

 井上会長が「きょう618日は奇しくも『海外移住の日』。海外協会は昨年度、設立30周年の節目を迎えた。昨年11月にはブラジルとパラグアイの愛媛県人会へ官民合同の訪問団を派遣し『地球の反対側のもう一つの日本』を見せていただき、訪問団全員が感激した。先般、30年間の足跡を記した記念誌も発刊した。今後も在外県人との交流は海外協会の事業の柱となる。議案審議をよろしくお願いします」と開会あいさつ。中村時広知事(神野一仁県経済労働部長代理)と明比昭治県議会議長の来賓祝辞、来賓紹介と祝電披露があった。
議案審議では25年度の事業と収支決算報告、26年度の事業計画と収支予算案を可決承認。2年の任期満了に伴う役員改選を行い、新会長に中山紘治郎、新副会長に河田正道(南海放送社長)、永井一平(伊予銀行専務)、和田一弥(親和技術コンサルタント会長)、新理事に檜垣爲雄(檜垣造船相談役)、渡邉勝(あい飛鳥代表)、新監事に松森國彦(元愛媛大学教員)の各氏(肩書は総会当日現在)を選んだ。
新任役員を代表して中山新会長があいさつ。「経済や文化の国際交流はもちろんだが、日本人としての誇りや考え方、日本の歴史もしっかり発信したい。会員の皆様と新体制で一生懸命やりたいので、よろしくお願いします」と述べた。
続いて独立行政法人国際協力機構(JICA)青年海外協力隊事務局中南米課長の吉田憲氏が「素顔のブラジル~社会・経済・観光のいま」と題して講演、サッカーW杯の試合開催地である12都市を中心にブラジルの魅力などについて解説した。
懇親会もあり、参加者らはサッカーW杯や南米観光などを話題に和やかに交流した。
 
【写真】㊤平成26年度の事業計画などを決めた県海外協会通常総会㊥就任あいさつをする中山紘治郎新会長。左隣は井上善一前会長㊦JICAの吉田憲氏がブラジルの社会や観光などについて解説した講演会

2014年6月7日土曜日

海外協会 6月18日に通常総会

 愛媛県海外協会は618日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で平成26年度通常総会を開催する。事務局は6日、会員らに案内状を発送した。
 通常総会は2階コスモゴールドで開かれ、午前10時に開会。海外協会設立30周年だった平成25年度の事業報告と収支決算報告、26年度の事業計画・収支予算、2年の任期満了に伴う役員改選の各議案を審議する。
 総会後には同じ会場で講演会を開催。会員らの強い要望に応え、昨年度の講師でもあった独立行政法人国際協力機構(JICA)青年海外協力隊事務局中南米課長の吉田憲氏を再び講師に招く。吉田氏はJICA屈指の南米専門家で、「素顔のブラジル~社会・経済・観光のいま」と題し、サッカーW杯やリオデジャネイロ五輪などで世界が注視する〝旬〟のブラジルについて解説する。
 正午からは会場を11階スカイブリリアンに移し、立食式の懇親会を開く。懇親会参加費は1,000円で、会場で徴収する。