2009年11月19日木曜日

内子の町並み散策・…熱い語らいも

  ブラジル県人会のふるさとツアー3日目の18日は、海外協会のブラジル研修生OBの案内で内子の町並みなどを見学、のんびりとした1日を過ごしました。また、午後には宇和島まで足を伸ばし市内見学。天赦園の前に「ブラジル」名の喫茶店があるのを見つけ「これも何かの縁」とばかり、コーヒーをすするなどしました。
 この日午後、薬師寺淳一さん・恵美さん夫妻と梅田さんは、それぞれ鬼北と宇和島の親戚のもとへ。また、関谷忠機さん・オーガさん夫妻は研修生OBの前田丈史さん宅=西予市=にホームステイ。
 前田さん宅では研修生OB仲間を集めての歓迎会があり、関谷さん夫婦をはさんで夜遅くまで熱い語らいが繰り広げられました。
 このなかで関谷さんは、県人会長を務めた実父が人並みはずれた情熱で県人会館を建設する運動に取り組んだ経緯を紹介。「自分も父の気持ちを受け継ぎ、県人会の発展のために尽くしたい。愛媛にいる若い君たちも、ブラジルとの相互交流に力を発揮して欲しい。がんばってほしい。そのことをぜひお願いしたい」と訴えました。
 参加者は、前田さんの奥さん・文さんの手料理を楽しんだほか、山で採れたマツタケの炭焼きも味わわせてもらうなどたっぷりとグルメをたんのうしました。
 
 (※前田さん宅での歓迎会のもようは、リンクページ「BRAZIL紀行」の「歓迎会 報告会 忘年会」の項をご覧ください)

2009年11月17日火曜日

ブラジルではカラスは鳴かない

 ブラジル県人会メンバーによる「ふるさとツアー」第2日は、しまなみ海道訪問とタオル美術館の見学を行いました。あいにくの雨で、しまなみの展望台からは遠望ができませんでしたが、現代工学技術の粋を集めた架橋の雄姿に触れることができたし、大山祇神社ではふるさとの遠い歴史に思いをはせることができました。
 神社を見学した後の昼食は、少し趣向を凝らして、神社前にある「お食事どころ 大漁」へ。レストランばやりの今日、ここは、昔ながらの「めし屋」の雰囲気をたたえており、お昼前から行列ができるグルメスポット。雰囲気といい、味といい、みなさん大層満足してくれたようすでした。
 また、タオル美術館ではタオルが出来る工場のデモンストレーション施設なども見学。生後数ヵ月の初孫がいる関谷忠機さん・オーガさん夫妻、そしてもうすぐ初孫ができるという薬師寺淳一さん・恵美さん夫妻は、ともにベビーコーナーから離れず、どっさりお土産を買い込んでいました。
 道中のマイクロバスでは「日本はカラスが多いのね。なぜかしら。ブラジルにはカラスはいません」という話から、ボランティアガイド石井一朗さんのリードで童謡「カラスなぜ鳴くの」を大合唱。身につまされたのは、訪問団メンバー、梅田エツコさんの打ち明け話。「ブラジルでは日本語がだんだん話されなくなっている。いま、日本語を話すのは日本語学校か、ゲートボールのクラブの仲間だけかしら…」。定年退職したご主人とゲートボールを楽しんでいるという、梅田さんはそのような言葉で「ブラジル日系社会」の現実を象徴的に語ってくれました。
 なお、このしまなみツアーにはブラジルからの県費研修生、生田サブリーナさんも加わってくれました。あす18日は、海外協会の研修生OBらの活躍の日。内子の町並み見学や、宇和島観光の案内役を買って出てくれています。
 写真=「満足、満足」。海鮮グルメを楽しんだ「大漁」の店舗前で記念撮影

2009年11月16日月曜日

在伯県人会のふるさと訪問は松山市内観光でスタート

















 ブラジル県人会のメンバー5人による「ふるさと訪問」の第一日は、県庁に高浜壮一郎副知事を表敬訪問したほか、松山市内の観光などで楽しくスタートを切りました。
 市内観光に繰り出した団員らは、道後温泉にある皇室専用の部屋を見学、また松山城でもガイドの案内で天守閣まで登り、ふるさとの大いなる歴史に触れ驚嘆の声を上げていました。
 大街道を散策した後は、夕方からの歓迎会に出席。会では親戚や、県、県議会、県国際交流協会、海外協会などの各関係者30人が顔を見せ、交流を深めました。団員らは「日本訪問は子供のごろからの夢だった」と胸のうちを語りました。そして、また別の団員はカラオケで唱歌「ふるさと」を感極まった声で披露し会場の共感を誘っていました。
 あす17日は「しまなみ海道」への1日ツアーが予定されています。

2009年11月15日日曜日

ようこそお帰り 赤い大地の国から


 



南米に移住した愛媛出身者の家族らに「ふるさとの体験」を味わってもらおうと、愛媛県国際交流協会が展開している「えひめ海外移住者交流促進事業」の今年度の対象国はブラジル。11月15日には5人の在伯県人会関係者が、出迎えの歓迎に包まれて松山空港に降り立ちました。
 メンバーは、薬師寺淳一さん・恵美さん夫妻(アチバイア市在住)、関谷忠機さん・オーガさん夫妻(サントス市在住)、梅田エツコさん(サンジョゼドスカンポス市在住)の5人。薬師寺さん夫妻を除く3人は初めての日本訪問となりました。
 夜の空港ロビーには、親戚家族や、県、県国際交流協会、愛媛県海外協会のメンバーら十数人が「いまや遅し」と待ち受けました。手には、手作りの「赤い大地の国から ようこそ! おかえり」の横断幕。5人が姿を現すと、拍手や歓声が起こり、そこここで握手や抱擁のあいさつが繰り広げられました。
 訪問団の一行は、16日には関係先へのあいさつ訪問や松山市内観光を行うほか、海外協会主催の歓迎会に臨みます。17日には「しまな海道」観光と「タオル美術館」の見学、18日にも内子町、宇和島観光に繰り出します。そして22日まで愛媛に滞在し、お参りするなど親族とゆっくり過ごします。
 海外協会では、ブラジル県人会の皆さんには、若者を中心とした研修生をⅠ0年以上にわたって受け入れてもらっています。研修生OBたちは一行の到来を手ぐすねをひいて待ち構えていました。「今度は私たちがホストの番」。内子や宇和島観光では研修生OBたちが趣向をこらした受け入れ手配をしてくれているようです。写真=後列右から関谷さん夫妻、梅田さん、薬師寺さん夫妻。

2009年11月7日土曜日

秋川雅史さん来演、100周年行事に弾み(南加県人会)


 10月1日、西条出身の声楽家秋川雅史さんがオーロラ基金(NPO)主催のコンサート出演のためロサンゼルス入りしました。「オーロラ基金」とは、アメリカ市民が日本へ留学するために必要な資金を援助する非営利団体です。
 同夕刻、伊原純一在ロサンゼルス日本国総領事主催の歓迎晩餐会が総領事公邸で催され、秋川雅史さんをはじめ、オーロラ基金代表∙阿岸明子博士ほか数人が招待を受け、弊県人会からは元会長の私(小笠原晋也)が代表で出席しました。
 翌日の2日には、ロサンゼルスの日本人街にある「キョート∙グランドホテル」で秋川さんを迎えての「ベネフィット∙ディナー」が開催され、日本からの後援会員60数名(会長∙平山輝子氏、今治市出身)を含む400人以上の参加者がひとときを共に楽しみました。サイレント∙オークションでは、産経国際書会の審査会員でもある松岡会長揮毫の“威風堂々”が華を添えました。弊県人会からは、菊池安雄元会長夫妻を含む10数人が出席し、同基金から感謝の楯をナンシー∙菊池副会長が代表で受け取りました。
 コンサートは、4日の夜日米劇場で開催されました。終了後のVIPレセプションの席上で、松岡会長より秋川さんに「愛媛県人会75周年記念誌」が直接手渡されました。
 翌日の5日は、当地にしては珍しくファンの要請に応え追加公演が催され、大盛況のうちに2日間の幕を閉じることが出来ました。
 後援団体として名を連ねた弊県人会は、「秋川雅史∙オーロラコンサート」を通じ、100周年記念に向けての盛り上がりもみせ、さらなる一歩を踏み出したところですが、やがて、秋川雅史さんのブラジル公演が貴協会の協力のもとに実現出来ることを念じつつ一報したためました。

                      文責∙小笠原晋也(南加愛媛県人会元会長)
  =写真は秋川雅史さんを囲む南加県人会のメンバー
(事務局から=貴重なご報告ありがとうございました。一昨日は南加県人会の橋本みえ副会長を県庁と県国際交流センターに案内し、100周年行事への地元協力の方法などを話し合いました。また、海外協会では橋本副会長が持参した県内各自治体などへの招待状の発送作業を行っているところです。)