2014年11月17日月曜日

LAで日本展 南加県人会も出店

 米国ロサンゼルスのリトル東京で1112日、リトル東京誕生130周年を記念する「ジャパンフェア」が開かれた。南加愛媛県人会(大谷喜平会長)も愛媛県と協力して出店し、県産品をPRした。
 大谷会長の喜美子夫人が会長を務めるオレンジ郡日系協会、南加日系商工会議所、日米文化会館の日系3団体が日本文化の紹介や日本への旅行促進、日系社会の向上などを目的に開催。さまざまなブースが出店し、2日間で約7000人の来場者でにぎわった。

 南加県人会は、松山市の会社「エイトワン」からの格安協力などで、みかんジュースやみかんゼリー、タルト、羊かん、焼き塩など愛媛の特産品を出品。いずれも完売する盛況だった。
 喜美子夫人は「日系3団体のコラボが趣旨の行事だったので、開催できたこと自体が大変嬉しい。第1回としては結果に満足している」と評価。「愛媛県からも多大なご支援をいただき、感謝している。愛媛県人会と同じように、すべての県人会が故郷の県庁と交流していただけるようになれば、ロサンゼルスの日系社会の活性化にもつながる」と、今後に期待している。

【写真】ジャパンフェアで愛媛県の物産をPRする大谷喜平会長(左から2人目)ら南加愛媛県人会のメンバー
 

2014年11月5日水曜日

県協力隊を育てる会が25周年行事

 愛媛県青年海外協力隊を育てる会(関啓三会長)の創立25周年記念行事が113日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で開かれた。宮城県名取市で支援活動に取り組んでいる医師桑山紀彦さんによる映像と音楽のシンクロコンサート「地球のステージ」と、県内で活躍する協力隊OB・OGによる記念シンポジウム=写真=があり、愛媛県海外協会など会員や一般市民約130人が参加した。
 青年海外協力隊は1965年に政府事業としてスタート。愛媛県出身者は現在、41人が活動中で、累計で563人が75カ国に派遣された。「育てる会」は協力隊に参加しやすい社会環境を整備し、派遣中の支援や情報提供、帰国後の再就職などを支援しており、愛媛は199010月、全国18番目の地方組織として発足した。

 「地球のステージ」は、桑山さんが世界の紛争や災害、貧困の地で出会った人々の輝きと明るく生きる姿を、オリジナルの音楽と歌、大画面の映像、語りを交えたコンサート。東日本大震災を風化させまいと奮闘している人々の姿も伝え、参加者に大きな感動を与えた。
 記念シンポには協力隊事業初期の隊員から最近帰国したばかりの隊員までOB・OG6人が登場。協力隊の魅力や経験をどのように地域に生かしてきたかなどについてパネルディスカッションした。
 記念パーティーも開かれ、25年の歩みを紹介したDVD上映や永年会員への感謝状贈呈などがあった。

2014年11月2日日曜日

ブラジル派遣研修生が成果を発表

 愛媛県海外協会は1031日、第8期ブラジル派遣研修生による帰国報告会を松山市道後一万の県国際交流センター第1研修室で開いた。ブラジルとの交流活動に熱心な会員や訪伯研修生OB・OG、昨年11月の在伯愛媛県人会創立60周年記念式典慶祝訪問団への答礼で来県中の西村定栄在伯県人会長(79)=宇和島市出身=ら19人が出席した。
8期研修生は菅真子さん(39)=松山市、会社員▽中島翼さん(23)=松山市、会社員▽宇都宮亨介さん(21)=京都市、八幡浜市出身、大学生=の男女3人。海外協会が1997年から在伯県人会との間で実施している日伯交換研修生派遣事業で831日に松山を出発。サンパウロ州とパラナ州の在伯県人会員の家庭などにホームステイしながらブラジルと日系社会について見聞を広めるとともに会員らと交流。921日に愛媛に帰って来た。

 報告会では、整列した研修生3人を前に、中山紘治郎会長が「3週間の短い期間だったが、研修生はいろいろ学んで帰った。今日は研修の成果や思いを報告してくれます」と開会あいさつした。西村会長も「ブラジルでは行き届かない点もあったはずだが、辛抱して研修に取り組んでくれたと思う。研修生がどんな発表をするか、今後の勉強のために出席した。引き続きブラジルからの研修生がお世話になると思うが、その時はよろしくお願いします」とあいさつ。3研修生はプロジェクターを使い、写真などを駆使して研修の様子を発表した。
 菅さんは「出会い」をテーマに発表した。現地で世話になった人たちの「心に響いた言葉」を紹介。移住者の開拓精神や国際人としての競争心、先見性と努力などを説明し「研修は感動との出会いだった」と振り返った。
 中島さんはブラジルの大規模農業やサッカーなどについて発表した。「在伯県人会の皆さんによくしていただき、充実した研修だった」と感謝。送別会で持参したウクレレを演奏し、みんなで「故郷」を大合唱したことが思い出深い。
 初めての海外旅行だった宇都宮さんは、訪問先を細かく紹介。今回の経験で、海外への関心と「食」への興味が深まったほか、何事も受け身にならず、自分から積極的に始めなければ何も始まらないことや、現状に満足せず一歩前へ踏み出すことの重要性を学んだと発表した。
 
【写真】㊤第8期ブラジル派遣研修生の(右から)菅真子さん、中島翼さん、宇都宮亨介さん㊥ブラジル研修の成果を発表した帰国報告会㊦研修生送別会に参加してくれた在伯愛媛県人会の皆さん=918日、サンパウロの在伯県人会交流センター