2014年10月30日木曜日

南加県人会協議会が創立50周年祝う

 米国カリフォルニア州南部の各県人会で組織する南加県人会協議会(JPASC)の創立50周年を祝う記念式典が914日、ロサンゼルス市近郊のモンテベロ市で会員や来賓など約450人が出席して盛大に行われた。
 南加県人会協議会は日米親善の促進と各県の文化遺産の理解と奨励を目的に東京オリンピックが開催された1964年、ロサンゼルスで設立。76年からは毎年、日本文化の勉強に励む若者への奨学金支給など日系社会の発展と日米文化交流に積極的に取り組んでいる。創立当初は15県人会だった加盟メンバーは現在、愛媛を含む41県人会にまで拡大発展した。
 記念式典では、南加愛媛県人会の前会長で同協議会幹事の松岡八十次さん(67)=今治市出身=が司会を担当。書道と剣道の文武両道で知られる松岡さんは、純和風の紋付袴姿で大役を務め、ステージ正面を大きく飾る「南加県人会協議会五十周年記念式典」の文字も松岡さんの筆によるものだった。
 在ロサンゼルス日本国総領事や南加日系商工会議所会頭など来賓を迎えての記念式典第1部は、日米両国の国歌斉唱と先亡者への黙とうで始まり、祝吟や沿革史紹介、功労者表彰などがあった。第2部のエンターテインメントでは、日本民謡や歌謡曲、日本舞踊や琉球舞踊などが華やかに繰り広げられた。
 松岡さんは2010年、南加愛媛県人会の会長として県人会創立100周年記念式典を開催。翌11年から南加県人会協議会の幹事に就任。今年9月からは協議会事務所も松岡さん経営の会社へ移っており「50周年記念誌の発行に没頭する日々が続きそう」と話している。
 
【写真】南加県人会協議会の創立50周年記念式典実行委員会のメンバー。横断幕は松岡さんが大書した

2014年10月29日水曜日

在伯愛媛県人会長が60周年答礼で来県

 昨年11月、ブラジル・サンパウロで創立60周年記念式典を開催した在伯愛媛県人会の西村定栄会長(79)=宇和島市出身=がこのほど、母県愛媛から式典に参加した慶祝訪問団へお礼のため来県した。愛媛県海外協会の案内で関係先を答礼訪問し、訪伯メンバーとも歓迎会で1年ぶりに再会した。
 訪問団は県内の行政・議会関係者らで構成する公的訪問団23人と海外協会会員や一般有志による民間訪問団12人の合計35人で編成。団長を中村時広知事、副団長を竹田祥一県議会議長=当時=と井上善一海外協会会長=同=が務め、昨年117日から10日間の日程(一部団員は途中帰国)でブラジルと隣国のパラグアイを訪ねた。ブラジルでは在伯県人会の祝賀行事に参列。県人が運営・経営する企業や農場を視察したほか、県海外技術研修員・県費留学生OB・OGらと交流した。
 西村会長はロンドン、東京(羽田)経由で1021日夜、松山空港に到着。翌22日から県と県議会、松山市と今治市、八幡浜市、鬼北町、取材記者を派遣した南海放送と愛媛新聞社などを訪問した。
 県庁では1年ぶりに再会した中村知事と、3日後に予定されていた国内最大級のサイクリング大会「サイクリングしまなみ」をはじめ、ブラジルで開催されたサッカーワールドカップと同国の治安状況、都道府県人会の連携・交流などについて語り合った。
今年6月、井上前会長(元瀬戸町長)の後任に就任した中山紘治郎新会長(愛媛銀行会長)とも初めて面談。ブラジル移住者の労苦やブラジルへの日本企業の進出状況などを説明するとともに、在伯県人会と海外協会の交流促進を約束した。
 27日夜には松山市の国際ホテル松山で西村会長の歓迎会が開かれ、訪問団メンバーを中心に34人が出席した。中山会長の主催者あいさつ、上甲俊史副知事(中村知事代理)と明比昭治県議会議長の歓迎あいさつに対し、西村会長が「遠く16000キロの道程を経て60周年記念式典に参加していただき、心よりお礼申し上げます。次の70周年は完全に2世、3世が中心の時代になる。今後とも在伯県人会への指導と協力をお願いします」と謝辞を述べた。
 続いて菅良二今治市長の発声で乾杯。大城一郎八幡浜市長や甲岡秀文鬼北町長らが訪伯の思い出や感動を披露。西村会長を囲んで〝ブラジル同窓会〟は大いに盛り上がった。
 西村会長は墓参のほか、日本の秋を楽しんだ後、1122日に離日する。
 
【写真】㊤中村時広知事と知事室で歓談する西村定栄在伯愛媛県人会長(右)=1023日㊦訪伯メンバーが多数集まった西村在伯県人会長の歓迎会=1027

2014年10月8日水曜日

ブラジル派遣研修生 31日に成果発表

 愛媛県海外協会は1031日、松山市道後一万の県国際交流センターで、第8期ブラジル派遣研修生が研修成果を発表する帰国報告会を開く。
 研修生は菅真子さん(39)=松山市、会社員▽中島翼さん(23)=松山市、会社員▽宇都宮亨介さん(21)=京都市、八幡浜市出身、大学生=の男女3人。海外協会が1997年から在伯愛媛県人会との間で実施している日伯交換研修生派遣事業で831日に松山を出発。サンパウロ州とパラナ州の在伯県人会員の家庭などにホームステイしながらブラジルと日系社会について見聞を広めるとともに会員らと交流。921日に愛媛に帰って来た。
 帰国報告会は31日午前11時から同センター2階第1研修室で開催し、研修生3人がそれぞれ成果を発表する。主催者側で昼食を用意。会員を対象に17日まで参加申し込みを受け付けている。申し込み先は海外協会事務局=電話089-989-7144Email: ehimekaigaikyokai@guitar.ocn.ne.jp