2014年8月31日日曜日

ブラジル派遣研修生3人が出発

 愛媛県海外協会が在伯愛媛県人会との間で実施している日伯交換研修生派遣事業の第8期ブラジル派遣研修生3人が831日、松山空港を出発した。在伯県人会の家庭にホームステイしながらブラジルと日系人社会について見聞を広め、交流を深め、921日に帰県する。
 研修生は菅真子さん(39)=松山市、会社員▽中島翼さん(23)=松山市、会社員▽宇都宮亨介さん(21)=京都市、八幡浜市出身、大学生=の男女3人。

 出発に先立って829日夜、松山市の東京第一ホテル松山で、同事業や在伯県人会との交流活動に熱心な会員やブラジル派遣研修生OB・OG、ブラジルとアルゼンチンから来県中の県海外技術研修員など約30人が出席して壮行会が開かれた。
 中山紘治郎会長が「研修日程は強行軍なので健康に気を付け、成果を上げてほしい」と激励。「最近の日本人は外国へ行ってもほとんど自己主張しないし、できない。自国の歴史を勉強していないからだ。日本の素晴らしさをもっと知り、外国の人々に伝えてほしい」と日本史などの推薦図書2冊を各人に贈った。3人は「職場の人たちなど研修参加を応援してくれた皆さんに感謝し、充実した研修にします」「ブラジル研修で学んだことを今後の人生に生かしたい」などと決意を述べた。
 3人は家族や研修生OB・OGらに見送られ、松山空港から元気に旅だった。

【写真】㊤第8期ブラジル派遣研修生の壮行会=829日㊦松山空港を笑顔で出発する(左から)中島、宇都宮、菅の3研修生=831

2014年8月7日木曜日

会長杯ゴルフ 道後GCで9月2日開催

 愛媛県海外協会は会員の親睦を図る毎年恒例の第9回会長杯ゴルフコンペを92日(火曜日)、松山市下伊台町乙115の道後ゴルフ倶楽部で開催します。海外協会会員を対象に819日まで参加者を募集しています。
 競技はダブルぺリア方式で行い、午前936分スタート。プレー費は12,530円(税込み)、参加費(景品代)は3,000円。
 参加申し込みはE-mail: ehimekaigaikyokai@guitar.ocn.ne.jpか、ファクス: 089-989-7166で、海外協会事務局へ氏名、住所、電話番号をご連絡ください。追って参加者に組み合わせ表を送ります。

2014年8月2日土曜日

海外技術研修員が日本語学習の成果発表

 愛媛県の2014年度海外技術研修員として南米から来県している3人が81日、松山市道後一万の県国際交流センターで1カ月間の日本語の学習成果を発表した。積極的な学習意欲と努力で日本語力はめきめき向上、発表を見た教師や県関係者らを喜ばせた。
 3人は624日に来県し、71日から同センターで基礎研修。国際交流ボランティア団体「えひめJASL」の日本語教師の指導で日本語や日本での生活について学んできた。
 教師や県国際交流課、県国際交流協会の関係者ら20数人を前に、仲地マリア・フロレンシアさん(26)=アルゼンチン=と梶原フェルナンドよしひろさん(31)=ブラジル=は互いに質問をし合いながら写真を使って発表した。
 大学で建築を学んだ仲地さんは、大聖堂や国会議事堂などアルゼンチンの建築物を紹介。「アルゼンチンには世界の建築様式が集まっている反面、独自の様式はない。愛媛では日本の建築についても学び、将来はアルゼンチンに日本様式の建築を建てたい」と希望を語った。
 ユーモアに富む梶原さんは、東洋人街があり、日本人になじみ深いサンパウロ市のリベルダーデ地区を紹介。日本の食品や和菓子などを扱う商店のにぎわいや、七夕祭り、旧正月といったさまざまな祭り行事、在伯愛媛県人会の活動拠点・県人会交流センターなどについて説明した。
 子供のころから日本語を学んでおり、上位クラスで学習した東・羅メイリ夏済さん(23)=ブラジル=は、母方の曽祖父母が大洲市出身の日系4世。87年前、ブラジルへ移住した曽祖父が礎を築き、祖父や母親が生まれ育ったサンパウロ州の田舎町・バストスについてクイズを交えながら説明した。
バストスはサンパウロ市から車で約6時間、人口約2万人。養鶏と鶏卵生産が盛んで、祖父も養鶏農場を経営していた。サンパウロ市で育った東さんは子供のころ、祖父方へよく遊びに行き、楽しい思い出がいっぱい。東さんは「バストスには都会では味わえない人との触れ合いがあり、自分には今も大切な町。家族の絆を大切にしたい」と上手な日本語で締めくくった。
 県担当者らが講評の後、日本語教師らが研修員3人に真珠の修了記念品を贈呈。3人を代表して東さんが「発表は緊張したが、無事に終えられてホッとしています。豪華なプレゼントをありがとうございました」と謝辞を述べた。
  3人はひとまず県主催の日本語研修を修了。818日から29日まで、同センターが開催する日本語グループ学習夏季集中講座を受講。91日から来年3月中旬まで、松山市内の研修協力機関で仲地さんが建築・設計、梶原さんと東さんがグラフィックデザインの実務研修に取り組む。
 
【写真】㊤県国際交流センターであった県海外技術研修員の日本語学習成果発表会㊦日本語教師から真珠の修了記念品を贈られ、大喜びの3研修員(奥)