2013年11月6日水曜日

ブラジル県人100年記念誌が完売

 愛媛県海外協会が販売していた在伯愛媛県人会(西村定栄会長)の日本人ブラジル移住100周年記念誌「ブラジル愛媛県人100年の歩み」=写真=は116日、完売しました。ありがとうございました。
 記念誌は2008年の移住100周年に合わせて在伯愛媛県人会が出版した。県人会の編集委員会が愛媛県国際交流協会や愛媛新聞社の協力を得て広大なブラジル国土を駆け巡って完成させた労作。戦前戦後を通じてブラジルに移住した県人は約5千人とされ、同胞県人の望郷の思いや家族愛、波乱万丈の人生模様が描かれている。
 海外協会は11500円で販売していたが、1110日にサンパウロで開かれる在伯愛媛県人会創立60周年記念式典が近づくにつれ、慶祝訪問団の参加者から記念誌の問い合わせや購入希望が相次ぎ、在庫が完売した。
 一方、南加愛媛県人会(大谷喜平会長)の「創立100周年記念誌」は若干の在庫があり、海外協会が11500円(送料別)で販売している。同誌は2010年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスで、愛媛から加戸守行知事(当時)を団長とする官民合同の大型訪問団が出席して開かれた創立100周年記念式典の模様や、訪問団参加者と県人会員の寄稿文などで構成。県人会員からは母県・愛媛への熱い思いがつづられている。問い合わせは海外協会事務局=電話089(989)7144

米国 宮田師が英文四国遍路本を出版

 米国カリフォルニア州ロサンゼルス市にある高野山米国別院の主監、宮田諦詮(たいせん)師(81)がこのほど、英文の「四国88カ所遍路ガイドブック」=写真=を改訂出版した。
 第5版となる改訂版は縦23センチ、横16センチで160ページ。各札所の本尊と真言、住所、宗教的意味などを英語で記載。多くの外国人遍路の伴侶として愛用されており、現地で原価の25ドルで頒布している。
 宮田師は大洲市八多喜町出身で19593月、開教師として26歳で渡米。84年に現地で四国遍路ガイドブックを出版したほか、日系人らの巡拝団を引率するなどしてこれまでに11回の四国遍路を結願している。来春には最後の遍路を計画、伊方町出身者や日系23世の信徒と共に訪日する予定でいる。
 高野山米国別院は1912(大正元)年、愛媛県人1世らが発起人の大半となって発足。弘法大師の真言宗の教えを南カリフォルニアで伝えており、昨年、開創100周年を迎えた。

2013年11月1日金曜日

在伯県人会60周年 慶祝団が7日出発

   愛媛県海外協会が設立30周年記念事業の一環として、ブラジル・サンパウロで開かれる在伯愛媛県人会(西村定栄会長)創立60周年記念式典に派遣する慶祝訪問団が117日、日本を出発する。訪問団は公的訪問団23人と民間訪問団12人の総勢35人。
 訪問団は県内の行政・議会関係者らで構成する「公的訪問団」と、海外協会会員や一般有志による「民間訪問団」で合同編成。団長を中村時広知事、副団長を竹田祥一県議会議長と井上善一海外協会会長が務め、日程は同16日までの10日間(一部団員は途中帰国)。
 訪問団は在伯県人会が主催するサンパウロでの祝賀行事に参列。県人が運営・経営する企業や農場を視察し、県関係者の多年にわたる労苦をねぎらい、交流を深める。
 さらに隣国パラグアイを訪問し、在芭愛媛県人会(篠藤真喜男会長)とも交流。世界自然遺産のイグアスの滝や、サッカーW杯とオリンピックを控えたリオデジャネイロを訪ねる。
 愛媛県から公式訪問団が在伯県人会を訪れるのは5年ぶり。在芭県人会は初めてとあって、両国の県人会とも期待は大きい。
 海外協会事務局は早くから県国際交流課と連携、両県人会と連絡・調整を図りながら訪問団の派遣準備をしてきた。井上会長は「海外協会はこれまで、在外県人会の周年事業に積極的に参加してきた。愛媛を母県とする同胞のふるさとへの思いは世代を超えて脈々と受け継がれており、毎回、大きな感動を得てきた。今回も同胞県人の活躍を見聞し〝心の絆〟をはぐくみ、実り多い訪問にしたい」と期待している。