2010年3月18日木曜日

宮田諦詮師が愛媛新聞に登場しました


 米・ロサンゼルスから大洲市に帰省中の高野山米国別院名誉主監、宮田諦詮(たいせん)さんが、18日付の愛媛新聞で紹介されました。 父・諦融(たいゆう)さんの遺作を集めて画集を出版したことを紹介する記事です。本を手に柔和に微笑む諦詮さんの写真もアップで添えられています。
 出版の動機などについて、記事では「画集は諦融さんの五十回忌に合わせて出版。500点ほどの作品のうち、師とともに描いた高野山龍光院の扉画や修行先の金山出石寺などが所蔵する仏画など計39点とその足跡がまとめられている」と書かれています。
 このほか、諦詮さんが南加県人会の100周年プレ事業で昨年4月、四国遍路巡拝の旅の団長役を務めたことにも触れていています。
 諦詮さんは、父の五十回忌の法要のため帰郷し、4月6日まで滞在。21日夕には旧三善中学(大洲市)の教え子たちに囲まれ、道後のホテルで楽しいひとときを過ごす予定です。

2010年3月10日水曜日

日伯「虹のアーチ」を祝福







 








 在伯県人会長の藤原利貞さんの長男真人さん(29歳)が、同じサンパウロ大学の仲間カーリンさんと結婚し3月Ⅰ0日、父のふるさと愛媛を訪問しました。待ちかねていた海外協会の研修生OBらが、2人の前途を祝福し激励しました。
 この日、伊予市の「ゆり美容院」のお世話で念願の和式の結婚記念写真を撮影。この場には協会研修生OBのほか、理事の福本孝さん、監事の仙波政雄さんらも姿を見せ、カーリンさんのあでやかな花嫁衣裳に見とれました。昼ごはんは仙波さんの案内で寿司店「伊呂波」に赴き、おいしい和食をごちそうになりました。カーリンさんは真人さんの母の手料理を味わってきたため、「これはチャワンムシでしょ。シッテイマス。オイシイ」と楽しそうに箸を進めていました。
 昼からは、寒風吹きすさぶ松山城や道後温泉を見学。この後は、市内桑原町のイタリア料理店「サントキキ」で歓迎会。ここでは28人の仲間に囲まれて祝福を受けました。一昨年の県民訪問団に加わった松山市長の菊池伸英さんの祝辞メッセージも届き、遅くまで会は盛り上がりました。現在、2人は父の農場で働いていますが「いつかは自分たちの農場を持ちたい」と力強く抱負を語っていました。


2010年3月5日金曜日

タイムリーなアメリカ移民展


 今治西高出身で大学時代から移民史の研究を続け、明治・大正時代の八幡浜地方からの密航などをテーマに「アメリカの風が吹いた村」(愛媛県文化振興財団)を出版した敬愛大学国際学部教授の村川庸子さんから協会事務局に1通の手紙が届いた。  

 内容は、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で3月16日から開催される展示会「アメリカへ渡った人々と戦争の時代」の案内だった。この展示会は、企画から資料収集、パネルの製作まで村川さんが担当。戦前のコーナーでは八幡浜地方の移民や密航史を大きくクローズアップするとともに、県人が多く集住していたシアトルやタコマでの生活ぶりにもスポットを当てているという。

 また、3月20日午後1時からは米国の研究者2人を招いてのシンポジウム「アメリカ移民の過去・現在・未来」も開催。移民にかかわる多面的な論議を通じて、アメリカ社会のみならず、人類社会が抱えてきた普遍的な問題(戦争や差別など)を見つめなおすことにしている。
 コーディネーターも務める村川さんは「この夏、南加愛媛県人会の100周年で、県民の訪問団が計画されていると聞きました。記念の年にこのような展示会が開催されるのも何かの縁でしょうか。関心のある方は、ぜひいらっしゃってください」としたためていた。同展は2011年4月3日まで。

2010年3月4日木曜日

南加県人会、晴れやかに新年会

 南カリフォルニア県人会の新年会のもようを元県人会長で顧問の小笠原晋也さん(今治市出身)が届けてくれました。8月1日の記念式典へ向け、皆さんの張り切りようが伝わってきます。


記念式典を前に晴れやか新年会 (写真はティム・ヤマモト氏提供)


 南加愛媛県人会の2010年新年会は、2月21日に日系社会の中心地・トーランス市にある「ミヤコ・ハイブリッドホテル」で挙行いたしました。
  司会者は、100周年記念のリハーサルおよび会組織の未来への継承を考慮して、今回初めて英語を母国語とする世代が担当することとなり、オータニ・キヘイ氏とキクチ・ナンシー氏がこれを務めました。両氏とも前評判以上の才能を発揮し、日英両語堪能で「新タレント誕生!」と皆さんから絶賛されました。来賓として、南加県人会協議会より福岡健二会長、南加日系商工会議所より岡本雅夫筆頭副会頭(松山出身)をお招きしました。
 出席者は53人に及び、日系スーパー最大手マルカイの社長・松秀二郎氏(吉田町出身)も急きょ出席されました。
 会の進行は、先亡者への黙祷に続き今年も続投の松岡八十次会長(今治市出身)によって、加戸守行県知事、および井上善一海外協会会長の祝辞が披露されると、一同の顔に笑みが溢れました。
 後半は、県庁国際交流課より頂いたDVDによる"愛媛の紹介”、宮田諦詮大僧正による「四国88カ所巡礼ツアー」、キクチ・ナンシーさんによる「ふるさとツアー」の報告がありました。また「秋川雅史ロサンゼルス公演」の報告については日系引退者ホーム総代の藤枝ウエードさん(西条出身)、そして、私(秋川さんのお父さんと今治西高で同窓)と家内とで行い、13曲が入った秋川さんのCDを全員に配布しました。
 余興では、婦人部によるコーラス、そして100周年に向けて特訓中の舞踊『伊予節』が披露されました。この舞踊は坂東三津拡師匠(八幡浜出身)の振り付けによるもので、同師匠は県人会の発展はもちろん40数年もの間米国で日本舞踊の普及に尽力されております。
 締めくくりは、100周年記念行事への基金募集を兼ねた"ドアプライズ"とみなさんが持ち寄った恒例の"ギフト交換"が花を添え、余韻を残しながらも、雄弁な菊池安雄顧問の謝辞で閉会の運びとなりました。(文中の顔写真は筆者)