2012年7月30日月曜日

愛媛大で外国人留学生歓送迎会

 愛媛大学学生国際交流協力事業会(AINECS、会長・柳澤康信学長)による愛媛大学外国人留学生歓送迎会が7月27日夕、松山市文京町の同大学であった。
 AINECSは、愛媛大学と外国の大学などとの学術交流を図り、外国人留学生を支援し、地域と諸外国との友好を促進するため、1982年に設立。同大学職員や愛媛県海外協会など地元有志が加入してさまざまな事業を実施している。
 歓送迎会は大学会館で立食パーティー形式で行われ、約110人が出席。ベトナムの民族衣装アオザイ姿の留学生らの司会で進められた。柳澤会長が「会員の皆さんには日ごろの留学生支援に感謝している。愛媛のように温かく迎えてくれる土地でこそ、学生も国際交流できる。今日は留学生たちと歓談してください」と開会あいさつ。乾杯の後、卒業予定者が整列。代表者が愛媛での留学生活を振り返り「奨学金を提供してくれた日本政府に感謝している」とお礼を述べた。
 歓送迎会では、留学生と日本人学生によるダンスや歌も披露され、国際色豊かな、和やかな時間が流れた。
 愛媛大によると、外国人留学生は5月1日現在、314人。ここ3、4年増加しており、4月以降94人が入学し、9月までに69人が卒業予定という。

【写真】愛媛大学外国人留学生歓送迎会で、整列して自己紹介する留学生ら

2012年7月27日金曜日

JICAボランティアが活動成果を帰国報告

 県青年海外協力隊を育てる会(関啓三会長)の平成24年度通常総会が7月20日、松山市のホテルで開かれ、恒例のJICA(国際協力機構)ボランティアの帰国隊員トークショーがあった。パラグアイ、エルサルバドル、ブラジルで2年間、青年海外協力隊や日系社会青年ボランティアとして活動した3人が任地での苦労や活動成果、喜びなどを報告した。
 トークショーは宇都宮民アナウンサーの司会で進行。日系日本語教師としてブラジルに派遣された堀本梓織さん(27)=上島町=は、日系人約60家族が暮らすコロニア(集落)にある日本語学校で3~15歳の子どもに日本語や日本文化などを教えた。
 日本人ブラジル移住100周年を過ぎ、日系社会でも日本語や日本文化が薄れつつあることを危ぐした堀本さんは、日本文化を継承してほしいと五月人形を贈ることを思い立ち、愛媛の「育てる会」に支援を要請した。育てる会は人形の収集や輸送の方法、費用などさまざまな難題に直面。堀本さんの計画は一時、頓挫しかけたが、人形は無事届けられ、今年5月の節句で披露できた。任地の人々は、1世でも幼少期に移住した人は全く日本文化に触れておらず、99歳の最高齢者をはじめ、子どもから大人までが五月人形をまじまじと見詰め、大喜びした。
 堀本さんは育てる会に感謝し、語った。「1、2世の方たちは、私が居るだけで『日本人が来た』『日本語をしゃべる人がいる』と喜んでくれた。行って良かったと心から思った。これからは海の向こうで苦労されている日本人がいることを伝えないといけない。ブラジルと日本の友好の懸け橋になりたい」

【写真】中南米で活動したJICAボランティア3人が活動成果を披露した帰国隊員トークショー

2012年7月14日土曜日

海外協会 「海外報」268号を発行

愛媛県海外協会は7月13日、機関誌「海外報」の第268号=写真=を会員らに発送しました。
今回の号は、松山市で6月20日に開催した平成24年度通常総会の詳報と記念講演会の要旨がメーン記事です。講演会では、国立新居浜工業高等専門学校の鈴木幸一校長があまり知られていない、動き始めたブラジル東北部の水資源開発などについて話されました。
愛媛県国際交流課の國元通生課長と原田久係長(現交通対策課係長)による南加愛媛県人会(ロサンゼルス)、ペルー愛媛県人会(リマ)訪問記(原田さん執筆)は後篇です。ほかに、南加県人会副会長が日系女性功労者賞を受賞、パラグアイで句集を発刊、南米から県海外技術研修員3人が来県、「会友の横顔」に南加県人会員と在伯愛媛県人会員に登場いただくなど、在外県人関係の記事をたくさん掲載できました。
 また、事務局では在外の皆さんに「何か、愛媛の香りをお届けしたい」と思い、初夏の棚田の写真(手製絵はがき)を同封しました。棚田は日本人の勤勉さを物語る、日本の原風景の一つですが、近年は中山間地の過疎化や高齢化でめっきり少なくなりました。撮影地は大洲市の樫谷棚田です。在外の皆さんには、次号以降も愛媛の写真を添えたいと思っています。