2013年6月28日金曜日

南米から県海外技術研修員3人が来県

 愛媛県の2013年度海外技術研修員3人が626日、ブラジルとアルゼンチンから来県した。8月まで松山市の県国際交流センターで日本語や日本での生活など基礎研修を行い、9月から来年3月まで松山市内の研修協力機関でそれぞれ専門分野の実務研修に取り組む。

 南米の愛媛県人会会員の子弟を対象に受け入れており、本年度は小竹ファビオ直樹さん(26)=ブラジル=が学校法人河原学園でウェブデザイン、三浦イゴールひろしさん(28)=ブラジル=が三浦工業で機械生産、新門バレンティン堅さん(23)=アルゼンチン=が愛媛FCでマーケティングを学ぶ。
 3人は、祖母や曾祖父母が西条市や伊予市、松山市の出身で、初めての来日。異口同音に「まずは日本語をしっかり勉強したい」と意欲満々。研修以外にも母県への関心は強く、小竹さんは愛媛各地への訪問を希望。野球とソフトボールが趣味の三浦さんは「愛媛の野球を見たい。高校野球や夏の甲子園も楽しみ」。サッカー好きの新門さんは「曾祖父母の故郷・松山の歴史や文化にも興味がある。人々ともいろいろ交流したい」と愛媛での生活を楽しみにしている。

【写真】県海外技術研修員の左から小竹さん、三浦さん、新門さん

2013年6月22日土曜日

海外協会が通常総会 慶祝訪伯団派遣へ

 愛媛県海外協会(井上善一会長)は621日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で平成25年度通常総会を開いた。会員170人(委任状を含む)が出席し、11月の在伯愛媛県人会創立60周年記念式典への慶祝訪問団派遣、海外協会設立30周年記念誌の発刊など25年度の事業計画や予算などを決めた。

 井上会長が「海外協会は本年度、設立30周年を迎える。県内の国際交流の先駆け的組織として発足し、在外愛媛県人会との交流は活動の大きな柱。特に創立60周年を迎えるブラジルの県人会とは発足当初から交流が深い。海外協会は在外県人会の心の拠り所でもあるので、期待に応えられるよう、過去の実績を踏まえながら活動の継続に向けて決意を新たにしたい」とあいさつ。中村時広知事(大森文男県国際交流課長代理)の来賓祝辞、来賓紹介と祝電披露があった。
 議案審議で24年度の事業と収支決算報告、25年度の事業計画と収支予算案を可決承認。一部役員改選を行い、逸見雅一伊予鉄道総務部次長(625日付で取締役就任予定)、本宮勇愛媛県議会議員の2人を新理事に選任。訪伯団の旅を担当する旅行会社が日程概要などを説明した。
   続いて独立行政法人日本貿易振興機構海外調査部主査の吉田憲氏が「素顔のブラジル~経済社会と日系移民」と題して講演、ブラジルの経済や社会の現状や日系企業の動向、日本人移民の歴史と意義、課題などについて解説した。
   懇親会もあり、参加者らは11月のブラジル訪問などを話題に和やかに交流した。

【写真】㊤平成25年度の事業計画などを決めた県海外協会通常総会㊦ブラジルの経済社会や日系移民について講演する吉田憲氏
 

2013年6月5日水曜日

海外協会 6月21日に通常総会

 愛媛県海外協会は621日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で平成25年度通常総会を開催する。事務局は5日、会員らに案内状を発送した。
 通常総会は2階会場で開かれ、午前10時に開会。平成24年度事業報告と収支決算報告、25年度事業計画案と収支予算案の決定、役員改選の各議案を審議。11月にブラジル・サンパウロで開かれる在伯愛媛県人会創立60周年記念式典への慶祝訪問団派遣の日程説明などを予定している。
 総会後には同じ会場で講演会を開く。独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部主査の吉田憲氏が「素顔のブラジル~経済社会と日系移民」の演題で講演。ブラジルをはじめとした中南米の経済社会の実情や日系移民の歴史と将来などについて話す。
 正午からは会場を11階に移し、立食式の懇親会を開く。懇親会参加費は千円で、会場で徴収する。

2013年6月3日月曜日

藤原元在伯県人会長の快癒を祝福 松山

 昨年10月から病気療養中だった藤原利貞・元在伯愛媛県人会長(62)=松山市出身=が全快し、「ご心配いただいた皆さんに元気になった姿を見てほしい」と来県。藤原さんと親交の深い愛媛県海外協会の会員有志らが531日、松山市内で快癒を祝う会を開いた。
 藤原さんは来日中の昨年9月下旬、膵臓に異常が見つかった。ブラジルへ帰国後の10月上旬、サンパウロの病院で手術し、5月中旬まで約8カ月間、治療に専念した。入院中は体重が13キロも減ったが、「医者も驚く回復」を見せ、趣味のゴルフも楽しみながら体力増強に努めた。

 531日には昼間、「ゴルフができるほどの回復ぶりを見てほしい」と海外協会仲間とプレー。夜の快癒祝いには18人が出席した。海外協会の井上善一会長が「8カ月ぶりに元気な姿を拝見できて、大変うれしい」と祝福。県国際交流課を代表して大森文男課長が「回復を心からお慶びします。今年もブラジルから県海外技術研修員2人が来県する。11月には在伯県人会創立60周年記念式典に慶祝訪問団がお邪魔する。引き続きブラジルと愛媛の友好親善の懸け橋になってください」とあいさつした。
 出席者を前に、藤原さんは張りのある声で「闘病中は皆さんに大変心配していただき、いろいろな助言もいただいた」と感謝。「元気になったので、県人会の手伝いもできる範囲で少しずつやりたい」と語った。会場には「全快、おめでとう」と祝福の言葉が飛び交い、出席者らはあらためて「健康の大切さ」をかみしめていた。
 62日夜には、海外協会のブラジル派遣研修生OB・OGらが松山市内で、藤原さんを囲んで快気祝いを開いた。

【写真】快癒を祝う会で、出席者に元気な姿でお礼を述べる藤原利貞さん(右)