2015年2月24日火曜日

在伯愛媛県人会 新会長に中矢伝氏

 ブラジルの在伯愛媛県人会は222日、サンパウロの同県人会交流センターで2015年の総会を開き、約80人が出席した。任期満了に伴う役員改選で西村定栄会長(79)=写真左=が退任し、新会長に中矢伝氏(69)=写真右=を選出した。同県人会の会長はこれまで1世が務めてきたが、62年の歴史で初の2世会長が誕生した。
 西村氏は宇和島市出身。19972月から8年間、20132月から2年間の通算10年にわたって会長を務めた。この間、愛媛県海外協会と在伯愛媛県人会が97年から実施している日伯交換研修生派遣事業をスタートさせたのをはじめ、03年の県人会創立50周年記念式典と13年の県人会創立60周年記念式典を挙行した。西村氏は名誉会長に就任。「これからも出来る限り、県人会活動のお手伝いをしたい」と話している。
中矢氏は、曽祖父と祖父、父親が松山市出身で1932年にブラジルへ移住。サンパウロで保険会社を経営しており、県人会では副会長や会計の役職を務めてきた。
事業計画では、10月に日伯交換研修生派遣事業で第8期研修生を愛媛に派遣する。

2015年2月16日月曜日

愛媛大で外国人留学生歓送迎会

 愛媛大学学生国際交流協力事業会(AINECS、会長・柳澤康信学長)主催の外国人留学生歓送迎会が213日夜、松山市文京町の同大学であった。昨年秋の新入生の歓迎会と今春の卒業・終了予定者の送別会として開かれ、学内外から約120人が出席した。
 AINECSは愛媛大と外国の大学との学生交流を推進し、外国人留学生を支援することを目的に1982年に設立。大学内外の個人や愛媛県海外協会など団体が会員になっている。
 AINECSによると、愛媛大は22日現在、26カ国の109大学、110研究機関と交流協定を締結し、338人の留学生を受け入れている。うち昨年秋の新入生は20カ国78人、今春の卒業・終了予定者は17カ国104人。
 歓送迎会は大学会館食堂で開かれ、中国からの男女留学生が司会。柳澤会長が「帰国する人には、愛媛大学で培った絆が世界をつなぐグローバルネットワークに役立つことを期待する」と開会あいさつ。乾杯の後、立食パーティーで歓談した。
出席した留学生らは整列して一人ひとり自己紹介し、感謝の言葉などを述べた。留学生によるアトラクションでは、ベトナムの学生が朗々と自国の歌を、フィリピンの学生が伝統的な踊りを披露。最後に出席者全員でビンゴゲームを楽しんだ。 

【写真】歓送迎会で、整列して自己紹介する留学生ら

2015年2月13日金曜日

海外協会 八幡浜、宇和島でも地区会

 愛媛県海外協会は210日、八幡浜市船場通の浜味館あたご船場通り店で、平成26年度の八幡浜地区会を開いた。元JICAシニア海外ボランティアの川口眞治さん(67)=松山市在住=が「素顔のアルゼンチン~日系社会と観光」と題して講話し、12人が出席した。17日にも宇和島市錦町の宇和島自動車会館で、川口さんを講師に迎えて同内容の宇和島地区会を開く。
 川口さんは長年旅行会社に勤務した経験を生かし、退職後はJICAシニア海外ボランティア(職種・観光業)を志願。中米のグアテマラで活動したほか、20131月から1年間、アルゼンチンの最北端のフフイ州でエコツーリズムの開発・指導に従事した。
 川口さんはプロジェクターを使いながら、任地での活動内容をはじめ、厳しい治安状況、日常生活、郷土料理など等身大のアルゼンチンを紹介した。日系人約32000人が暮らす同国の日系社会について「日系人は日本文化の継承に熱心で、激動の社会環境の中で明るく頑張っている。アルゼンチンはまだ、豊かな国土を活かすだけの技術と人材が育成されていない。遠く離れたアルゼンチンと日本を結び、両国の発展のために活躍できるのが日系人だ」と力説。日系の人々が懸け橋となってくれることを期待した。

 【写真】㊤アルゼンチンをテーマに開かれた八幡浜地区会㊦「日本の人以上に日系人は日本文化の継承に熱心」と語る川口眞治さん

2015年2月9日月曜日

海外協会が4地区会 今治から開始

愛媛県海外協会の平成26年度地区会が25日、今治地区を皮切りに始まった。翌6日には西条地区会を開催。217日までの日程で八幡浜地区、宇和島地区の計4地区で開く。
 今治地区会は今治市旭町2丁目の今治国際ホテルで開催し、12人が出席。西条地区会は新居浜市前田町のリーロイヤルホテル新居浜で13人が出席して開かれた。両会場ともプロデューサーの金子明さん(56)=松山市出身=が「映画『陽光桜』は世界を目指す」の演題で講話し、愛媛から世界に発信する感動秘話の映画化について話した。
 映画は高橋玄監督の作品で、四半世紀以上に及ぶ苦難の末、平和のシンボルとしてサクラの新品種「陽光」を誕生させた東温市の故高岡正明さんをモデルにしたもの。3月下旬から砥部町や東温市、西条市など県内で撮影を開始、戦後70年の今夏に全国公開し、国際映画祭にも出品する予定。
 金子さんは、陽光と命名されているサクラや、映画の内容と配役、プロデューサーという職業やボランティア活動に取り組んでいる自分自身について説明。「まだ十分には知られていない陽光桜と高岡さんの遺志を全国へ知らせたい。映画は大人も子どもも分かりやすい作品。サポーター制度を採用しており、愛媛の皆さんと一緒に作りたい」と抱負を語った。
八幡浜地区会は10日、宇和島地区会は17日、アルゼンチンの日系社会と観光をテーマに開く。 

【写真】㊤映画「陽光桜」をテーマに開いた今治地区会㊦今治地区会で講話する金子明さん