2014年3月28日金曜日

鬼北LC 芭国日本語学校へ文房具贈呈

 鬼北町の鬼北ライオンズクラブ(程内哲雄会長、38人)はパラグアイのイグアス移住地の日本語学校を支援しようと文房具を贈ることを企画、327日の例会で現地へ発送作業をした。
 愛媛県海外協会は昨年11月、在伯愛媛県人会創立60周年記念式典に合わせ、ブラジルと隣国のパラグアイへ訪問団を派遣した。パラグアイではイグアス移住地を訪問し、全国から集まった在芭愛媛県人会(篠藤真喜男会長)の会員と交流。イグアス日本人会(福井一朗会長)が運営する日本語学校や診療所、イグアス農協の施設などを見学した。

 訪問団に参加した甲岡秀文鬼北町長からイグアス日本語学校の現状を聞いた鬼北LCは、地球の反対側で日本語を学び、日本文化の継承に励んでいる120人余りの小中高校生を応援しようと、35周年記念事業の一環として文房具を贈ることにした。
 会員らは27日、近永公民館で開いた例会で、用意した色鉛筆やノート、消しゴム、スケッチブック、鉛筆削り、黒板消しなどを段ボール箱2箱に詰め込み、荷作りした。

 程内会長は「今回を手始めに、事業を継続し、毎年1回程度は送りたい」と希望。イグアス移住地と鬼北の里の交流が芽吹き始めたことに、甲岡町長は「移住地では皆さんが大変な環境の中で頑張ってこられ、日本の文化を伝承していることに感動し、元気をもらった。ライオンズクラブなどの交流がご縁で、日本や愛媛からパラグアイを訪問する人が増えるといい」と期待している。

【写真】㊤イグアス移住地で日本人会が運営している日本語学校=20131112日㊦イグアス日本語学校へ贈る文房具の荷作りをする鬼北ライオンズクラブ会員ら

2014年3月25日火曜日

県海外技術研修員3人 県庁で修了式

 ブラジルとアルゼンチンから来ていた愛媛県の2013年度海外技術研修員3人が母県での9カ月間の研修生活を終え、324日、県庁で終了式が行われた。
 南米愛媛県人会の会員の子弟などを対象に1977年度から実施しており、これまでに計251人が来県した。本年度は3人が昨年6月下旬に来県し、8月末まで松山市の県国際交流センターで日本語や日本での生活など基礎研修を受けた後、松山市内の研修協力機関で専門分野の実務研修を実施。小竹ファビオ直樹さん(26)=ブラジル=が河原学園でウェブデザイン、三浦イゴールひろしさん(28)=同=が三浦工業で機械生産、新門バレンティン堅さん(24)=アルゼンチン=が愛媛FCでマーケティングを学んだ。

 修了式では、中村時広知事が3人に終了証書を授与し、記念品の今治タオルを贈呈。「愛媛での貴重な経験をそれぞれの国で大いに生かしてほしい。帰国後は愛媛県人会に参加し、次に続く後輩たちの良きアドバイサーになってほしい」と激励した。
 これに対し、研修員3人はそれぞれの研修成果などを日本語で報告した。小竹さんは「研修は充実しており、私の新しいスキルになった。しまなみ海道には感動した。自分はこれまでも日系人だと思ってはいたが、愛媛出身の日系人であることを実感した」と幾つもの感動を披歴。三浦さんは「帰国後は研修成果を生かしたい。日本語も勉強でき、本当にありがとうございました」と感謝。新門さんは「私にとって愛媛は特別な場所になった。帰国後は日本とアルゼンチンの関係強化に役立てるよう頑張りたい」と意気込みを述べた。
 3人は29日午前、松山空港を出発、帰国する。

【写真】中村時広知事(右)から終了証書を授与されるブラジルとアルゼンチンからの県海外技術研修員3