2013年2月6日水曜日

海外協会 八幡浜皮切り4地区会始まる

 愛媛県海外協会の平成24年度地区会が25日、八幡浜地区を皮切りに始まった。同月15日までの日程で宇和島、西条、今治の各地区で順次開かれる。
 八幡浜地区会は八幡浜市船場通、浜味館あたご船場通り店で開かれ、22人が出席。同市の大城一郎市長が「2013 八幡浜市の国際交流」と題して講話した。

 主催者を代表して井上善一会長が「本協会は今年、創立30周年を迎える。在外愛媛県人会との結び付きを活動の柱にしており、11月にはブラジル県人会の創立60周年記念式典に慶祝訪問団を派遣する。八幡浜・西宇和地域からは多くの人々が海を渡り、現地で活躍している。ぜひ、ブラジル訪問団に参加してください」と開会あいさつ。大城市長が八幡浜市の国際交流とまちづくりについて熱く語った。
 大城市長は郷土の偉人、二宮忠八と二宮敬作を例に「八幡浜の人々には進取の気質がある」と前置きし、米国カリフォルニア州とブラジルとの交流に言及。2010年の南カリフォルニア県人会創立100周年記念式典に高校生10人を派遣したことや、真穴地区から打瀬船(うたせぶね)天神丸が北針(きたばり=羅針盤)を頼りに新天地アメリカを目指し、北カリフォルニアのポイントアリーナに到達して100年に当たる今年、北カリフォルニアから八幡浜出身者の子孫らがルーツ探しで来訪を計画していること、秋のブラジル訪問団には「学校とも協議して、できれば高校生を連れていきたい」ことなどを紹介。国際理解セミナーや英会話教室の開催など八幡浜市国際交流協会の本年度事業を説明した。
 都市整備についても大城市長は、魚市場や産直物販飲食施設などを備えた4月オープン予定の八幡浜港湾、道路整備などを列挙。「今年は新生八幡浜市のスタートの年」と位置付け、「四国の西の玄関口として、九州と結ぶまちづくりに努める」と力説した。

【写真】㊤八幡浜市の国際交流などをテーマに開かれた八幡浜地区会㊦汗も気にせず、熱く語る講師の大城一郎八幡浜市長