2012年10月7日日曜日

ブラジル研修生と南予の郷土料理楽しむ

 愛媛県海外協会が在伯愛媛県人会から招いた第7回ブラジル研修生を囲んでの料理教室=写真=が106日、松山市北持田町の県生活文化センター調理実習室で開かれ、魚と味噌を使った南予の郷土料理「さつま汁」づくりを楽しんだ。
 海外協会が愛媛からブラジルに派遣している研修生OB・OGらの協力で企画。ブラジル・サンタカタリーナ州から研修生として来県中の学生・梅宮真美クリスさん(20)と、八幡浜市に一時帰郷中の在伯県人会長・井上茂則さん夫妻、ブラジルとペルーから来県中の県海外技術研修員、海外協会会員と家族など合計24人が参加。松山城南高校で調理指導している訪伯研修生OBの小田哲靖さん(41)が講師を務め、農業を営んでいる訪伯研修生OBらが新米や薬味のネギなど食材を提供した。
 小田さんの指導の下、参加者らはさつま汁の由来やご飯の水加減、だし汁の作り方などを勉強。焼いたアジの身と味噌をすり鉢で丹念にすりつぶし、表面を炙(あぶ)り、だし汁を加えて、ご飯に掛けるさつま汁を作った。
 きれいに盛り付けが整うと、広間で全員で「いただきます」と手を合わせて試食会。「さつま汁を食べるのは、おばさんがブラジルに来た時に作ってくれて以来。20年ぶり」という井上さんは、ふるさとの味に「うまい」と感激。県海外技術研修員の山本ラファエル正さん=ブラジル=は初めて食べる料理に親指を立ててニッコリ。大学で料理を勉強中の梅宮さんも「おいしい。大好き」とご飯をお代わりしていた。