2012年10月21日日曜日

ブラジル研修生 「愛媛体験」土産に帰国

 「愛媛がとても好きになりました」―愛媛県海外協会が在伯愛媛県人会から招いた第7回ブラジル研修生の梅宮真美クリスさん(20)は約3週間にわたる祖父母の母県・愛媛での研修日程を終え、1020日夜、松山空港から帰国の途に就いた。
 海外協会と在伯県人会が隔年で交互に研修生を派遣し合うこの事業は従来、研修生は4人だったが、今回は在伯県人会の事情から、母方の祖父が西予市出身、祖母が新居浜市出身のブラジル・サンタカタリーナ州の学生、梅宮さん1人だけとなった。
 梅宮さんは101日に来県。海外協会会員や海外協会派遣の研修生OB・OG、国際交流活動に熱心なボランティアらの家庭にホームステイしながら、松山市や八幡浜市、西予市、今治市、新居浜市などを訪れ、自分のルーツである愛媛の風土や人、文化と触れ合う“愛媛体験”に取り組んだ。
 20日夜の松山空港には、梅宮さんのホームステイ先の家族や研修先で親しくなった親子連れなど30人が見送りに集まった。梅宮さんは見送りの人たち一人一人と抱き合ったり握手したりして名残を惜しんだ。最後に全員を前に日本語で謝辞を述べ、たくさんの思い出を胸に愛媛を後にした。
 「みんな優しくて、愛媛がとても好きになりました。1人で来て、皆さんの愛情を一人占めした幸せを感じています。本当にありがとうございました。次回はブラジルでお会いしましょう」
 海外協会事務局も、本事業にご支援、ご協力をいただいた皆さんに深く感謝いたします。ありがとうございました。

【写真】㊤松山空港で、見送りの人と抱き合って別れを惜しむ梅宮真美クリスさん(右から3人目)㊦ブラジル国旗を飾り、記念写真を撮る見送りの人たち