2014年6月25日水曜日

南加県人会 愛媛・広島をふるさと観光

 米国カリフォルニア州南部の南加県人会のうち、愛媛と広島の両県人会が合同で「ふるさとツアー」を実施し、622日から愛媛観光を楽しんでいる。
 郷土愛を再確認し、会員の親睦を図るため、愛媛県人会と広島県人会青年部会が合同企画。愛媛県人会9人、広島県人会8人、神奈川県人会2人の老若男女19人が参加した。
    20日にロサンゼルスを出発した愛媛県人会の大谷喜平会長(60)=八幡浜市出身=ら一行は22日、松山空港に到着。内子や砥部など松山近郊を皮切りに、松山城や伊予かすり会館、道後温泉、タオル美術館や瀬戸内しまなみ海道、佐田岬半島など東中南予を精力的に観光。26日に広島県へ移動し、30日に帰国する。
 愛媛県人会の元会長、菊池安雄さん(81)=伊方町出身=は5年ぶりの里帰り。「前回はリーマンショック直後で不景気風が吹いていたが、今回は人々の表情が明るく、街も活気づいているように感じる。特に松山は賑わっている」と喜ぶ。



 23日には、愛媛県海外協会の案内で大谷会長と向井ケン広島県人会青年部会長(45)6人が県庁に中村時広知事を表敬訪問。中村知事は「愛媛県は今年、瀬戸内の島々を舞台に半年間、広島県と共同イベントを実施している。皆さんのルーツの愛媛は食べ物や技術産業もバラエティーに富んでおり、発展している。本県からもカリフォルニアを訪問する機会をつくりたい。その時はよろしく」と歓迎した。
 「故郷を離れて60年近くになるが、片時も愛媛県のことは忘れたことはない」と菊池さん。大谷会長も「南加でも瀬戸内海を挟んだ広島と愛媛の両県人会で何かできないかと話し合っている」と両県人会の連帯ぶりを説明した。

【写真】㊤道後温泉本館周辺を観光する南加県人会ふるさとツアーの一行㊦県庁を訪問し、中村時広知事(右)と記念品を交換する大谷喜平南加愛媛県人会長