3人は6月26日に来県し、7月1日から同センターで基礎研修。国際交流ボランティア団体「えひめJASL」の日本語教師らの指導で日本語や日本での生活について学んできた。
三浦イゴールひろしさん(28)=ブラジル=は日本語を話すことも、平仮名を書くこともできなかったが、趣味の野球とソフトボールについて写真を示しながら日本語で説明した。松山では早速ソフトボールチームに入り、週2回早朝練習に参加していることや、高校野球愛媛大会では「かっとばせ」と平仮名書きした自作ボードを持参して応援したことを紹介。大好きな長渕剛の「とんぼ」を熱唱し、大きな拍手を受けた。
三浦さんより上位クラスで学習した小竹ファビオ直樹さん(26)=ブラジル=と新門バレンティン堅さん(23)=アルゼンチン=は、両国に関するクイズを取り入れたり、日本語教室の先生と生徒、家電量販店の店員と客、交番の警察官と外国人来訪者、夜間の公園で職務質問する警察官と外国人の役をそれぞれ演じながら日本語会話を披露した。
2人は「日本の店員は非常に親切」「日本は安全で住みやすい」と感激。「この1カ月間、日本語の先生方にとても感謝しています。日本の良いところをいろいろ知った。これからの研修ではアルゼンチンとブラジルの良いところを知っていただけるように頑張ります。これからもよろしくお願いします」と、ハキハキした日本語でお礼を述べた。
3人はひとまず県主催の日本語研修を修了。8月19日から30日まで、同センターが開催する日本語グループ学習夏季集中講座を受講。9月2日から来年3月まで、松山市内の研修協力機関で三浦さんが機械生産、小竹さんがウェブデザイン、新門さんがマーケティングの実務研修に取り組む。
【写真】㊤県国際交流センターであった県海外技術研修員の日本語成果発表会㊦日本語教師ら関係者にお礼を述べるブラジルとアルゼンチンからの3研修員