2015年2月13日金曜日

海外協会 八幡浜、宇和島でも地区会

 愛媛県海外協会は210日、八幡浜市船場通の浜味館あたご船場通り店で、平成26年度の八幡浜地区会を開いた。元JICAシニア海外ボランティアの川口眞治さん(67)=松山市在住=が「素顔のアルゼンチン~日系社会と観光」と題して講話し、12人が出席した。17日にも宇和島市錦町の宇和島自動車会館で、川口さんを講師に迎えて同内容の宇和島地区会を開く。
 川口さんは長年旅行会社に勤務した経験を生かし、退職後はJICAシニア海外ボランティア(職種・観光業)を志願。中米のグアテマラで活動したほか、20131月から1年間、アルゼンチンの最北端のフフイ州でエコツーリズムの開発・指導に従事した。
 川口さんはプロジェクターを使いながら、任地での活動内容をはじめ、厳しい治安状況、日常生活、郷土料理など等身大のアルゼンチンを紹介した。日系人約32000人が暮らす同国の日系社会について「日系人は日本文化の継承に熱心で、激動の社会環境の中で明るく頑張っている。アルゼンチンはまだ、豊かな国土を活かすだけの技術と人材が育成されていない。遠く離れたアルゼンチンと日本を結び、両国の発展のために活躍できるのが日系人だ」と力説。日系の人々が懸け橋となってくれることを期待した。

 【写真】㊤アルゼンチンをテーマに開かれた八幡浜地区会㊦「日本の人以上に日系人は日本文化の継承に熱心」と語る川口眞治さん