川口さんは長年旅行会社に勤務した経験を生かし、退職後はJICAシニア海外ボランティア(職種・観光業)を志願。中米のグアテマラで活動したほか、2013年1月から1年間、アルゼンチンの最北端のフフイ州でエコツーリズムの開発・指導に従事した。
川口さんはプロジェクターを使いながら、任地での活動内容をはじめ、厳しい治安状況、日常生活、郷土料理など等身大のアルゼンチンを紹介した。日系人約3万2000人が暮らす同国の日系社会について「日系人は日本文化の継承に熱心で、激動の社会環境の中で明るく頑張っている。アルゼンチンはまだ、豊かな国土を活かすだけの技術と人材が育成されていない。遠く離れたアルゼンチンと日本を結び、両国の発展のために活躍できるのが日系人だ」と力説。日系の人々が懸け橋となってくれることを期待した。
【写真】㊤アルゼンチンをテーマに開かれた八幡浜地区会㊦「日本の人以上に日系人は日本文化の継承に熱心」と語る川口眞治さん