2014年7月31日木曜日

青年海外協力隊が活動成果を帰国報告

 愛媛県青年海外協力隊を育てる会(関啓三会長)によるJICA(国際協力機構)ボランティア帰国報告会が729日、松山市のホテルであった。育てる会が通常総会に合わせて行っている恒例のトークショーで、約40人が出席。青年海外協力隊として中東とアフリカで2年間活動した男女4人が苦労や喜び、成果などを語った。

 帰国隊員らは派遣国の服装で登場し、宇都宮民アナウンサーの司会で進行。モロッコで行政サービス隊員として保健分野の改善に取り組んだ松木祐依奈さん=西条市出身=はイスラム社会独特の女性への偏見も体験。「最後に受け入れられた時のうれしさは忘れられない」と笑顔で振り返った。
 エジプトの障害者施設で土産物用の陶磁器作りを指導した池田昌史さん=砥部町出身=は、エジプトの政変に遭遇して5カ月に及ぶ自宅待機と一時帰国を余儀なくされたが、「なかなか進まなくても継続することの大切さを学んだ」。さらに砥部焼の素晴らしさも再認識したと報告した。
 1990年に発足した愛媛県青年海外協力隊を育てる会は113日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で一般市民参加型の創立25周年記念行事を開催する。問い合わせ先はJICA四国愛媛デスク=電話089(917)5678
 
【写真】苦労や喜びなど2年間の活動報告をする青年海外協力隊の帰国隊員ら