鬼北町の鬼北ライオンズクラブ(程内哲雄会長、38人)はパラグアイのイグアス移住地の日本語学校を支援しようと文房具を贈ることを企画、3月27日の例会で現地へ発送作業をした。
愛媛県海外協会は昨年11月、在伯愛媛県人会創立60周年記念式典に合わせ、ブラジルと隣国のパラグアイへ訪問団を派遣した。パラグアイではイグアス移住地を訪問し、全国から集まった在芭愛媛県人会(篠藤真喜男会長)の会員と交流。イグアス日本人会(福井一朗会長)が運営する日本語学校や診療所、イグアス農協の施設などを見学した。
訪問団に参加した甲岡秀文鬼北町長からイグアス日本語学校の現状を聞いた鬼北LCは、地球の反対側で日本語を学び、日本文化の継承に励んでいる120人余りの小中高校生を応援しようと、35周年記念事業の一環として文房具を贈ることにした。
会員らは27日、近永公民館で開いた例会で、用意した色鉛筆やノート、消しゴム、スケッチブック、鉛筆削り、黒板消しなどを段ボール箱2箱に詰め込み、荷作りした。
程内会長は「今回を手始めに、事業を継続し、毎年1回程度は送りたい」と希望。イグアス移住地と鬼北の里の交流が芽吹き始めたことに、甲岡町長は「移住地では皆さんが大変な環境の中で頑張ってこられ、日本の文化を伝承していることに感動し、元気をもらった。ライオンズクラブなどの交流がご縁で、日本や愛媛からパラグアイを訪問する人が増えるといい」と期待している。