昨年10月から病気療養中だった藤原利貞・元在伯愛媛県人会長(62)=松山市出身=が全快し、「ご心配いただいた皆さんに元気になった姿を見てほしい」と来県。藤原さんと親交の深い愛媛県海外協会の会員有志らが5月31日、松山市内で快癒を祝う会を開いた。
藤原さんは来日中の昨年9月下旬、膵臓に異常が見つかった。ブラジルへ帰国後の10月上旬、サンパウロの病院で手術し、5月中旬まで約8カ月間、治療に専念した。入院中は体重が13キロも減ったが、「医者も驚く回復」を見せ、趣味のゴルフも楽しみながら体力増強に努めた。
5月31日には昼間、「ゴルフができるほどの回復ぶりを見てほしい」と海外協会仲間とプレー。夜の快癒祝いには18人が出席した。海外協会の井上善一会長が「8カ月ぶりに元気な姿を拝見できて、大変うれしい」と祝福。県国際交流課を代表して大森文男課長が「回復を心からお慶びします。今年もブラジルから県海外技術研修員2人が来県する。11月には在伯県人会創立60周年記念式典に慶祝訪問団がお邪魔する。引き続きブラジルと愛媛の友好親善の懸け橋になってください」とあいさつした。
出席者を前に、藤原さんは張りのある声で「闘病中は皆さんに大変心配していただき、いろいろな助言もいただいた」と感謝。「元気になったので、県人会の手伝いもできる範囲で少しずつやりたい」と語った。会場には「全快、おめでとう」と祝福の言葉が飛び交い、出席者らはあらためて「健康の大切さ」をかみしめていた。
6月2日夜には、海外協会のブラジル派遣研修生OB・OGらが松山市内で、藤原さんを囲んで快気祝いを開いた。