2012年6月21日木曜日

海外協会が総会開催 2委員会を設置へ

 愛媛県海外協会(井上善一会長)は6月20日、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山で平成24年度通常総会を開いた。会員164人(委任状を含む)が出席し、24年度の事業計画や予算などを決めた。
 井上会長が「1年間、事務局長が不在で心配をかけたが、今年4月に事務局長を迎えて新体制がスタートした。来年の海外協会設立30周年を控えた作業が若干遅れているものの、ブラジルへの研修生派遣や南米からの里帰り事業、在外県人会との交流など、事務局長不在の割にはまずまずの成果を上げた」と前年度を総括。「厳しい財政状況だが、会員のご協力をいただき、30周年を迎える歴史で培ってきたものをさらに発展させないといけない」とあいさつ。23年度の事業と収支決算報告、24年度の事業計画と収支予算案を可決承認、2年の任期満了に伴う役員改選で、会長に井上善一氏(元瀬戸町長)を再選した。
  事業計画では、来年の設立30周年に向けて記念誌発刊の資料収集と編集作業に取り組むほか、①会員の増強拡大を検討する組織対策委員会②ブラジル研修生受け入れ事業を推進する国際交流委員会―の設置を盛り込んだ。


 続いて、愛媛大学名誉教授で国立新居浜工業高等専門学校校長の鈴木幸一氏が「私の見たブラジル」と題して記念講演。愛媛大時代の学術研究や大学間連携、ブラジル愛媛県人会との交流など四半世紀に及ぶ体験談を交えながら、等身大の同国について語った。

 懇親会もあり、出席者は南米各国や米国カリフォルニア州などの愛媛県人との連携について語り合うなど、和気あいあいの時間を過ごした。

【写真】㊤平成24年度事業計画などを決めた県海外協会通常総会㊥記念講演でブラジルについて語る鈴木幸一氏㊦ブラジル派遣研修生OB会員も出席した懇親会