2012年4月27日金曜日

句会200回の記念句集発刊 パラグアイ

 パラグアイの首都アスンシオンの「らぱちょ俳句会」はこのほど、句会が200回を迎えたのを記念して「らぱちょ句集」を発刊した。編集を担当した小松八千代さん(63)=四国中央市土居町出身=から「南米の地で育まれた句集」が愛媛県海外協会に届いた。
らぱちょ俳句会は1995年5月に発足し、パラグアイを代表する花木ラパチョにちなんで命名した。毎月第2火曜日に日本人会館に集まり、作品を互選し合うなどして俳句を楽しんでいる。現在、会員は小松さんと母親の真鍋美代子さん、向井真智子さんの愛媛県人3人を含む11人。毎月の句会作品は同国唯一の日本語新聞「日系ジャーナル」に掲載されているほか、小松さんのホームページhttp://www.akomatsu.com.pyにも掲載している。

今回の記念誌は、第1~100回分、第101~150回分に続いて3巻目。2007年11月の第151回から11年12月の第200回まで50回分の各人の2句ずつを収録している。
はらからの尽きぬ話や春の宵 真鍋美代子
 小松さんによると、パラグアイでは専門業者に製本を発注すると高額な費用がかかるため、編集から装丁までほとんどを会員らが手作りした。小松さんが作品を活字化し、表紙絵は向井さんが撮影した満開のラパチョの写真を使用。A5判、129ページ。30部印刷したという。

【写真】㊤らぱちょ俳句会の200回記念誌「らぱちょ句集」㊦小松八千代さん