南カリフォルニア愛媛県人会に感謝状の贈呈
(2009年07月07日、愛媛大学ホームページ)
平成21年7月1日(水)愛媛大学学長室において,柳澤康信学長から,南カリフォルニア愛媛県人会に感謝状を贈呈しました。
昭和30年に愛媛大学開学5周年記念事業として,城北キャンパスに「記念講堂」が建設されました。本講堂は,当時,米国南カリフォルニア州に在住していた愛媛県出身者88人から寄付された浄財を基礎として建設されたものです。
当時の在米県人の方々は,太平洋戦争中は強制収容され,また開拓基礎事業も破壊され戦後の再建に努めていました。その厳しい時代に,郷土を愛し,その地に設立された愛媛大学の発展を念願して,実に1年半もの歳月をかけ「愛媛大学建築援助募金運動」を敢行され,当時の金額で約180万円もの募金を集めたと記録に残されています。
本学はその御厚情に応えるべく,地域の教育研究拠点として有為な人材の育成に努めてきました。本年,開学60周年を迎えるにあたり,南カリフォルニア愛媛県人会の方々が本学を訪問される機会にあわせて感謝状を贈呈し,改めて感謝の意を表することとなりました。
懇談会には,愛媛県海外協会会長及び事務局長,壽卓三教育学部長,兵頭寛名誉教授及び矢田部龍一副学長が出席しました。兵頭名誉教授から建設当時の様子についてのお話があった後,柳澤学長から感謝状が手渡され,終始和やかな雰囲気で式が執り行われました。また,生憎の大雨でしたが,県人会の方々の強いご希望で記念講堂に移動し,建設の由来について刻まれた銘板と建物内を見学されました。