ブラジルとパラグアイの感動を語り合おう―昨年11月、ブラジルとパラグアイを訪ね、両国の愛媛県人会と交流した訪問団メンバーが1月22日夜、松山市南堀端町の東京第一ホテル松山に集合し、「写真交換会」と銘打った「思い出交歓会」を開いた。地球の反対側のもう一つの日本と愛媛に思いを馳せながら、両県人会とのさらなる交流に向けて決意を新たにした。
訪問団は中村時広知事を団長に官民合わせて35人で編成。ブラジルでは在伯愛媛県人会(西村定栄会長)の創立60周年記念式典に出席し、県人経営の企業や農場を視察した。愛媛県から初めての公式訪問団となった隣国パラグアイでは、イグアス移住地で在芭愛媛県人会(篠藤真喜男会長)の会員らと交流。リオデジャネイロで現地在住の県人と懇談したほか、世界自然遺産のイグアスの滝やサッカーワールド杯の決勝戦会場となるリオのマラカナンスタジアムなどを視察した。
訪問直後から、団員の間に「素晴らしかった旅の思い出を振り返る機会を設けよう」との希望が多く、愛媛県海外協会が事務局になって交歓会を企画した。
交歓会には団員28人と旅行会社添乗員、海外協会事務局員の計30人が出席。副団長で呼び掛け人代表の竹田祥一県議会議長と、副団長の井上善一海外協会会長が2カ月ぶりに見る懐かしい顔を前に、感動の旅を振り返りながら開会あいさつ。県市長会会長の菅良二今治市長が「これからも皆で力を合わせ、海外の県人の期待に応えよう」と発声、乾杯した。
出席者らは南米訪問の写真を贈り合ったり、タブレット型PCで見せたり、和気あいあい。全員がマイクをリレーしながら感想などを述べた。
サンパウロ空港で横断幕で出迎えてくれた在伯県人会の歓迎ぶり。ブラジルとパラグアイで脈々と受け継がれている日本の伝統文化と精神文化。女性たちの手作りの日本料理でもてなしを受けたイグアス移住地での大歓迎。同移住地の「愛媛の森」に記念植樹したラパチョの楽しみな生長。イグアスの滝に代表されるブラジルの雄大な自然。思い出は尽きず、何人もが「私たちは今回の旅が縁で知り合い、仲間になれた。これからもブラジルとパラグアイの県人会と交流し、絆を深めよう」と要望。今年中に再会することを約束して散会した。