米国カリフォルニア州ロサンゼルス市にある高野山米国別院の主監、宮田諦詮(たいせん)師(81)がこのほど、英文の「四国88カ所遍路ガイドブック」=写真=を改訂出版した。
第5版となる改訂版は縦23センチ、横16センチで160ページ。各札所の本尊と真言、住所、宗教的意味などを英語で記載。多くの外国人遍路の伴侶として愛用されており、現地で原価の25ドルで頒布している。
宮田師は大洲市八多喜町出身で1959年3月、開教師として26歳で渡米。84年に現地で四国遍路ガイドブックを出版したほか、日系人らの巡拝団を引率するなどしてこれまでに11回の四国遍路を結願している。来春には最後の遍路を計画、伊方町出身者や日系2、3世の信徒と共に訪日する予定でいる。
高野山米国別院は1912(大正元)年、愛媛県人1世らが発起人の大半となって発足。弘法大師の真言宗の教えを南カリフォルニアで伝えており、昨年、開創100周年を迎えた。