愛媛県海外協会が設立30周年記念事業の一環として、ブラジル・サンパウロで開かれる在伯愛媛県人会(西村定栄会長)創立60周年記念式典に派遣する慶祝訪問団が11月7日、日本を出発する。訪問団は公的訪問団23人と民間訪問団12人の総勢35人。
訪問団は県内の行政・議会関係者らで構成する「公的訪問団」と、海外協会会員や一般有志による「民間訪問団」で合同編成。団長を中村時広知事、副団長を竹田祥一県議会議長と井上善一海外協会会長が務め、日程は同16日までの10日間(一部団員は途中帰国)。
訪問団は在伯県人会が主催するサンパウロでの祝賀行事に参列。県人が運営・経営する企業や農場を視察し、県関係者の多年にわたる労苦をねぎらい、交流を深める。
さらに隣国パラグアイを訪問し、在芭愛媛県人会(篠藤真喜男会長)とも交流。世界自然遺産のイグアスの滝や、サッカーW杯とオリンピックを控えたリオデジャネイロを訪ねる。
愛媛県から公式訪問団が在伯県人会を訪れるのは5年ぶり。在芭県人会は初めてとあって、両国の県人会とも期待は大きい。
海外協会事務局は早くから県国際交流課と連携、両県人会と連絡・調整を図りながら訪問団の派遣準備をしてきた。井上会長は「海外協会はこれまで、在外県人会の周年事業に積極的に参加してきた。愛媛を母県とする同胞のふるさとへの思いは世代を超えて脈々と受け継がれており、毎回、大きな感動を得てきた。今回も同胞県人の活躍を見聞し〝心の絆〟をはぐくみ、実り多い訪問にしたい」と期待している。