2013年12月13日金曜日

パラグアイ訪問 カメラスケッチ

   在伯愛媛県人会創立60周年記念式典でブラジルを訪ねた慶祝訪問団は1112日、隣国のパラグアイを訪問し、在芭愛媛県人会(篠藤真喜男会長、72家族)と交流した。
 愛媛県から公式訪問団が在芭県人会を訪れるのは半世紀を超す愛媛からのパラグアイ移住の歴史で初めてとあって、訪問団は大歓迎を受けた。
 パラグアイ訪問には、別公務のためブラジルから途中帰国した中村時広知事ら8人を除く公的訪問団15人と民間訪問団12人の合計27人が参加した。ブラジル国境に最も近く、日系・日本人約220家族、約750人が暮らすイグアス移住地(アルトパラナ県イグアス市)に、ピラポ移住地とラパス移住地、首都アスンシオンなど全国から在芭県人会員約40人が集合。地元イグアス婦人部による手料理やパラグアイダンス、和太鼓の演奏などを楽しみながら、時間がたつのを忘れて懇談した。
 交流会以外にも、前県人会長・窪前勇さん(67)=西予市野村町出身=の農場をはじめ、農協のサイロと製粉工場、日本語学校、診療所などイグアス移住地の施設を見学。母県との一層の交流を願って「愛媛の森」に訪問団全員がラパチョを記念植樹した。
 パラグアイ訪問はわずか1日の日帰りだったが、双方とも大感激。在芭県人会と母県・愛媛との交流の歴史に忘れることのできない、貴重な1ページを記した。


イグアス農協が経営する製粉工場を見学する訪問団。イグアスの主産業は大豆、小麦など穀物を中心とする農業で、この製粉工場で年間約2万トンの小麦粉を生産している



農協事務所の壁面に掲示された、イグアス移住地への入植が始まった当時の様子を紹介する写真パネル。さまざまな営農・生活上の試練を試行錯誤しながら解決してきた



イグアス日本人会が運営する日本語学校。幼稚園と小学部、中学部、高等部がある



在芭県人会と母県・愛媛の絆の深化を願い、「愛媛の森」にパラグアイを代表するラパチョの苗木を植樹した後、記念撮影する訪問団



そろいのエプロン姿で迎えてくれたイグアス婦人部の女性たち。交流会会場には巻きずしや赤飯、刺身、饅頭などさまざまな和食をはじめ、食べ切れないほどの手料理が並び、訪問団を感激させた



酒瓶を頭に乗せ、軽快にパラグアイダンスを踊るイグアス移住地の少女たち。訪問団から大きな拍手が送られ、交流会を盛り上げた



パラグアイダンスを披露し、愛くるしい笑顔を見せるイグアス移住地の子どもたち



訪問団と在芭県人会の交流会会場。舞台では歓迎アトラクションが繰り広げられた。出席者は初対面とは思えないほどに話が弾み、「ふるさと愛媛」の話題が尽きなかった



交流会で熱演するイグアス移住地の和太鼓メンバー。時に激しく、時に優しく演奏した。地球の反対側で「日本の伝統文化」を継承している



「また来てくださいね」。交流会の後、手を振って名残を惜しんでくれた在芭県人会の人たち。「ふるさとは私たちのことを忘れていなかった」と初めての訪問を心から喜んでくれた