2013年10月2日水曜日

薬師寺さん母娘がブラジルから一時帰郷

 ブラジル・サンパウロ州に移住している薬師寺フジ子さん(88)が次女・堀江弥須子さん(61)と愛媛に一時帰郷し、930日、「夫が生前、お世話になりました。引き続き、子どもたちとも交流をよろしくお願いします」と愛媛県海外協会事務局を訪問してくれた。
 フジ子さんは宇和島市三間町出身。同市吉田町出身の薬師寺茂雄さんと結婚し、19555月、夫婦と12女の一家5人で渡伯した。
   薬師寺さん夫婦はサンパウロ州アチバイア市で長男一家と同居し、養蜂と花の栽培、プロポリスの生産に従事してきた。今年513日、茂雄さんは突然、体調不良を訴え、病院に運ばれたが、翌14日、心不全で死去した。93歳だった。
 茂雄さんの死後、気落ちしたフジ子さんを心配した子どもたちが「日本のきょうだいらと会って話せば、元気が出るのではないか」と一時帰郷を計画。アチバイア市に住む弥須子さんが付き添って帰国した。
 フジ子さんは宇和島市や高知県のきょうだい方などを訪問し、1011日に離日予定。「1110日にサンパウロ市で開かれる在伯愛媛県人会創立60周年記念式典には出席するつもり。式典で会いましょう」と笑顔で語ってくれた。

【写真】海外協会事務局を訪れた薬師寺フジ子さん(左)と堀江弥須子さん母娘