在伯県人会は現在、会員約400人。最近の周年記念事業では2003年、加戸守行知事(当時)や白石省三海外協会会長(同)ら63人が創立50周年記念式典に参加。08年の愛媛県人ブラジル移住100周年・創立55周年記念式典にも、母県から高浜壮一郎副知事(同)を団長とする35人の慶祝団が訪問した。60周年記念式典は11月10日、サンパウロ市のブラジル北海道協会会館で開かれる。
西村会長は1997年2月から2005年2月まで8年間、会長を務め、創立50周年記念式典を成功させた実績がある。前会長の井上茂則氏=八幡浜市出身=が健康上の理由から2年の任期満了を機に退任したのに伴い、今年2月から会長に復帰し、60周年記念式典の準備に取り組んでいる。
西村会長は18日、海外協会の井上善一会長の案内で中村時広知事や竹田祥一県議会議長らを表敬訪問した。松山市長時代にも周年事業で訪伯し、現地にいとこが住んでいることなどもあってブラジルに関心が強い中村知事は、西村会長からの訪伯要請に「今回も滞在期間が短く、慌ただしい日程になると思うが、必ず伺いたい」と訪問を約束した。
西村会長は9日にも、松山市長や県市長会会長の東温市長、県市議会議長会会長の松山市議会議長、報道機関などを訪問した。
海外協会は協会創立30周年記念事業の一環として慶祝訪問団の派遣を計画しており、6月の通常総会を経て会員や参加希望者に日程や費用など詳細を案内する予定。
西村会長は「ブラジルを広く見聞し、日系人の活躍を見ていただきたい。郷土を同じくする出身者と交流を深め、明日への活力を与えていただきたい」と訪問団への参加を呼び掛けている。