2012年11月20日火曜日

小松さん(パラグアイ)が旅行作品集

 パラグアイの首都アスンシオン在住の小松八千代さん(63)=四国中央市土居町出身、写真=がこのほど、旅行に絡むトラブルや珍事をまとめた作品集「トラベル トラブル」を作り、パラグアイ愛媛県人会を視察した県国際交流課の國元通生課長を通じて県海外協会に届けてくれた。
 小松さんは小学校6年の1960年、両親と弟の一家4人でパラグアイに移住。15歳から約25年間、美容師の仕事に従事した。俳句や釣り、旅行など多趣味で、文筆は美容師時代の82年、日本から定期購読していた美容師雑誌に初投稿した詩が入選し、掲載されたのがきっかけだった。以来、日本の美容師雑誌や婦人・女性誌、週刊誌に投稿。「婦人公論」から寄稿依頼が来るほどになり、80年代にはパラグアイの避妊、結婚式、健康、不動産などについて書いた文章が何度も掲載された。
 「トラベル トラブル」は200205年に書きためた3編をまとめたもので、いずれも事実に基づく作品。その一つ「マチュピチュ紀行」は中年女性3人組の旅行記。高山病の苦しみや、ホテルの料金交渉、食堂のサービス料など金銭に絡む話題が多く、国によって習慣や作法が大きく違うことが分かる。「ロサンゼルス&アスンシオン」はタイトルの両空港での出入国審査などに絡んだ作品。「止まったエンジン」は夫婦でトラベル中、マイカーと修理中の代車が相次いで故障してしまったトラブルを取り上げている。
 
【写真】小松八千代さんの作品集「トラベル トラブル」