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米国カリフォルニア州の南加愛媛県人会の松岡八十次前会長=今治市上浦町出身=が一時帰郷し、9月3日、愛媛県海外協会と県庁を訪れた。
松岡さんは2010年8月、南加県人会が創立100周年記念式典を開いた当時の会長。2年ぶりに帰郷した。
松岡さんはとよ子夫人と共に海外協会事務局を訪れ、井上善一会長や県国際交流センターの森本準所長らと懇談。愛媛から94人の大慶祝訪問団が参加した創立100周年記念式典の思い出や南加県人会の近況などに話が弾んだ。
県庁では国際交流課を訪問し、國元通生課長らと面談。県から毎年、同県人会に活動費補助金が出ていることに感謝していた。
松岡さんは書道と剣道でも有名な文武両道の人。松山滞在は1泊2日と短時間だったが、松山市在住の著名な女性書道家とも面会。「思い出深い松山訪問になった」との言葉を残し、伊予路をあとにした。
【写真】県国際交流課を訪問した松岡さん夫妻
県の2012年度海外技術研修員として南米から来た青年3人は連日の猛暑の中、松山市道後一万の県国際交流センターで日本語などの基礎研修に励んでいる。
南米愛媛県人会の会員の子弟を対象に受け入れており、3人は6月21日に来県。松山市内の同じビルに入居し、7月2日から同センターでの日本語学習に仲良く自転車で通っている。
来県して1カ月余りの松山の印象について、3人は「街と自然が調和している」「街が整然とし、静かで美しい」と異口同音に好評価。休日に祖父母の故郷の南予も訪れたという福島シンチアさん(24)=ブラジル・アチバイア=は「街がすごく安全。みんな親切なので楽しい」と笑顔。子どものころ、柔道をしていた吉岡アレハンドロさん(27)=ペルー・リマ=は武道など日本文化に関心があり、「人々が非常に親切」と喜ぶ。
3人は現在、来県前の日本語習得レベルに従い、異なるクラスで学習。山本正さん(25)=ブラジル・サンパウロ=は「ブラジルの学校よりも教え方が上手なので、よく分かる。日本語の勉強は楽しい。漢字も200ぐらい習った」と日本語で話してくれた。
先生の1人、藤田紀代子さんは「皆さん、まじめで素直。自分のルーツということで、愛媛に大変関心を持っている。教え甲斐がある」と、3人を温かく見守っている。
3人は8月下旬まで日本語などの基礎研修を実施。9月3日から来年3月上旬まで、福島さんは東温市のバツフォ計画工房でインテリアデザイン、吉岡さんは今治市の森松水産冷凍で水産加工管理、山本さんは松山市の三津整形外科で理学療法の実務研修に取り組む。
【写真】㊤昼休みに談笑する県海外技術研修員と県国際交流センターのスタッフ㊦日本語学習に励む山本さん(中央)と吉岡さん(右)
愛媛大学学生国際交流協力事業会(AINECS、会長・柳澤康信学長)による愛媛大学外国人留学生歓送迎会が7月27日夕、松山市文京町の同大学であった。
AINECSは、愛媛大学と外国の大学などとの学術交流を図り、外国人留学生を支援し、地域と諸外国との友好を促進するため、1982年に設立。同大学職員や愛媛県海外協会など地元有志が加入してさまざまな事業を実施している。
歓送迎会は大学会館で立食パーティー形式で行われ、約110人が出席。ベトナムの民族衣装アオザイ姿の留学生らの司会で進められた。柳澤会長が「会員の皆さんには日ごろの留学生支援に感謝している。愛媛のように温かく迎えてくれる土地でこそ、学生も国際交流できる。今日は留学生たちと歓談してください」と開会あいさつ。乾杯の後、卒業予定者が整列。代表者が愛媛での留学生活を振り返り「奨学金を提供してくれた日本政府に感謝している」とお礼を述べた。
歓送迎会では、留学生と日本人学生によるダンスや歌も披露され、国際色豊かな、和やかな時間が流れた。
愛媛大によると、外国人留学生は5月1日現在、314人。ここ3、4年増加しており、4月以降94人が入学し、9月までに69人が卒業予定という。
【写真】愛媛大学外国人留学生歓送迎会で、整列して自己紹介する留学生ら
県青年海外協力隊を育てる会(関啓三会長)の平成24年度通常総会が7月20日、松山市のホテルで開かれ、恒例のJICA(国際協力機構)ボランティアの帰国隊員トークショーがあった。パラグアイ、エルサルバドル、ブラジルで2年間、青年海外協力隊や日系社会青年ボランティアとして活動した3人が任地での苦労や活動成果、喜びなどを報告した。
トークショーは宇都宮民アナウンサーの司会で進行。日系日本語教師としてブラジルに派遣された堀本梓織さん(27)=上島町=は、日系人約60家族が暮らすコロニア(集落)にある日本語学校で3~15歳の子どもに日本語や日本文化などを教えた。
日本人ブラジル移住100周年を過ぎ、日系社会でも日本語や日本文化が薄れつつあることを危ぐした堀本さんは、日本文化を継承してほしいと五月人形を贈ることを思い立ち、愛媛の「育てる会」に支援を要請した。育てる会は人形の収集や輸送の方法、費用などさまざまな難題に直面。堀本さんの計画は一時、頓挫しかけたが、人形は無事届けられ、今年5月の節句で披露できた。任地の人々は、1世でも幼少期に移住した人は全く日本文化に触れておらず、99歳の最高齢者をはじめ、子どもから大人までが五月人形をまじまじと見詰め、大喜びした。
堀本さんは育てる会に感謝し、語った。「1、2世の方たちは、私が居るだけで『日本人が来た』『日本語をしゃべる人がいる』と喜んでくれた。行って良かったと心から思った。これからは海の向こうで苦労されている日本人がいることを伝えないといけない。ブラジルと日本の友好の懸け橋になりたい」
【写真】中南米で活動したJICAボランティア3人が活動成果を披露した帰国隊員トークショー