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愛媛県海外協会共催の平成25年度県高校国際教育生徒研究発表会が12月11日、伊予市の伊予農業高校で開かれた。
高校生に国際知識を普及し、海外事情への認識を深めさせ、国際教育の振興を図るため、県高校国際教育研究協議会(会長・岩村正雄伊予農高校長)などが主催。研究発表の部(グループ)に5校、意見発表の部(個人)に6校から留学生を含む7人が出場した。
生徒らは体育館で審査員や伊予農高1年生ら約300人を前に、世界における日本の役割、関心の強い外国、資源・環境問題と日本の立場、国際教育に関する部活動の問題点や改善方法などのテーマで、研究発表が10分以内、意見発表が6分以内の制限時間で発表した。
成績は、研究発表の最優秀賞(県知事賞)が伊予農高、優秀賞(国際協力機構四国支部長賞)が松山中央高。意見発表の最優秀賞(県教育長賞)が西条高2年の山内皓貴さん、優秀賞(県高校国際教育研究協議会長賞)が北条高1年の白石南名聖さん。伊予農高1年のアレグラ・アンブロシオウッドさん(アメリカ出身)に留学生対象の特別賞(県海外協会長賞)の賞状と盾が贈られた。
研究発表と意見発表の最優秀受賞者は来年1月14日に徳島県で開催の四国大会に出場する。
【写真】研究・意見を発表し、表彰された生徒たち
愛媛県海外協会は設立30周年記念事業の一環として11月、ブラジル・サンパウロで開かれた在伯愛媛県人会(西村定栄会長)の創立60周年記念式典に官民合同の慶祝訪問団を派遣した。
訪問団は県内の行政・議会関係者らで構成する公的訪問団23人と海外協会会員や一般有志による民間訪問団12人の合計35人で編成。団長を中村時広知事、副団長を竹田祥一県議会議長と井上善一海外協会会長が務め、11月7日から10日間の日程(一部団員は途中帰国)でブラジルと隣のパラグアイを訪れた。
ブラジルでは在伯県人会が主催する祝賀行事に参列。県人が運営・経営する企業や農場を視察するなどし、愛媛を母県とする人たちと交流した。
「ようこそ、ブラジルへ」。成田から24時間の飛行時間を経てサンパウロの空港に到着すると、在伯県人会のメンバーが歓迎の横断幕で出迎えてくれ、訪問団を感激させた
サンパウロのイビラプエラ公園に建つブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑を参拝し、黙とうする訪問団。朝の慰霊碑に全員が献花した
サンパウロの日伯文化協会ビルにあるブラジル日本移民史料館。館内では、1908年の笠戸丸から始まった日本人移民の軌跡をさまざまなテーマを設けて年代順に紹介している
ブラジルで醤油といえば、サクラ中矢食品社の「サクラ醤油」。松山市出身の中矢一族が創立し、知恵と努力を代々受け継ぎながら南米最大のメーカーに成長させた。訪問団はサンパウロにある工場を見学した
松山市出身でアチバイア在住の元県人会長、藤原利貞さん一家が経営している花卉農場。豪華なランなどさまざまな花を栽培、出荷している。アチバイアの市長や市議会議長らも姿を見せ、訪問団を歓迎してくれた
約300人が出席して開かれた在伯県人会創立60周年記念式典。功労者の表彰などがあったほか、祝賀会の記念アトラクションではサンバショーと野球拳大会や野球拳踊りなどが繰り広げられた
記念式典で高齢者表彰を受けた皆さん。幾多の苦難を乗り越え、ブラジルに世界最大の日系社会を築き、在伯県人会の発展に寄与してきた
記念式典で、訪問団から贈呈された記念品「水引細工船」を手にする西村定栄在伯県人会長(左)と中村時広知事
組織力と団結力、行動力で晴れの記念式典を準備し、成功させた在伯県人会のスタッフたち。2世、3世の新世代で、これからの県人会活動を担う
ブラジル訪問最後の行事として企画された県海外技術研修員・県費留学生OB・OGと訪問団の懇談会。研修員・留学生経験者らは母県・愛媛での体験と成果を高く評価し、制度の継続を希望した